富士通のダブルヨコモーションにビックリ!
メーカー各社もすでに展示の中心はスマートフォンという印象だ。中でも注目は富士通ブースにあった2画面液晶ケータイ。富士通お得意のスライドヨコモーションが上にも下にもついているというイメージだ。2画面とも大型タッチパネル液晶を装備。縦位置でも横位置でも利用できる。
アプリケーションはやや未完成っぽいところもあるが、上画面からアイコン(メールなど)をドラッグして下画面に投げるようにするなど、2画面の活用法も模索しているようだ。ちなみに現時点ではOSにはSymbianを用いているということで、スマートフォンというよりもケータイに近い存在だが、Androidへの応用も十分可能だとのことだった。
なお富士通ブースにはコンセプトモデルのタブレット端末が参考出品されていた。ただ、画面が明らかにWindows風だったのは意味ありげ? 今後に期待したい。
東芝やソニー、パナソニックなどデジタルAV機器を中心に展示している各社では3Dが中心。それもあってか、携帯電話でも3Dを意識したものが見られた。ドコモはワイヤレスジャパンのときと同様に携帯電話サイズの裸眼立体視液晶を展示していたのだが、実際に動作するデモ機としてシャープが用意したのは3Dカメラ搭載携帯電話。裸眼立体視液晶を装備して、撮影するときも3Dで見られる。
高速通信サービスといえば着実に普及を進めているUQ WiMAXでは、次世代のWiMAX2のデモを公開(関連記事)。最大速度は従来の下り40Mbpsから330Mbpsへと有線LANに匹敵する速度が得られるほか、パケットの送受信タイミングがより細かくなるため高速移動時でも切れにくいという。今回のデモは有線による接続であったため、その実力はまだまだ未知数だが、2012年のサービス開始を目指して機器の開発を進めている。
CEATECではコンシューマー向けにサービスや製品を提供している会社だけでなく、携帯電話を構成するデバイスメーカーも多数出展しているが、やはりスマートフォンを意識した表示、入力デバイスも数多く見受けられた。ここからはそのほか気になったものをまとめて紹介しよう。
京セラが海外で発売している「ZIO」を展示。Android OS 1.6を搭載するなど、スマートフォンとしてはローエンドクラスになるが、小型ボディが持ちやすい。日本国内での発売が望まれる。
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