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CEATEC JAPAN 2010レポート 第4回

Silverlightで5.1chサラウンド! SRSの新技術

2010年10月07日 16時45分更新

文● ASCII.jp編集部

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Silverlightのコンテンツを5.1chで再生。写真にはスピーカーが3つしか写っていないが、もちろん後ろに2chスピーカー、床にはサブウーファーがある

Silverlightのコンテンツを5.1chで再生。写真にはスピーカーが3つしか写っていないが、もちろん後ろに2chスピーカー、床にはサブウーファーがある

 「SRS」をご存じだろうか? サラウンド再生技術において世界的な企業で、テレビや携帯電話、PCなどにサウンド技術を提供している。身近なところではWinodes Media Playerの拡張設定の「SRS WOWエフェクト」がある。

 そんなSRS Labs社が新技術、新製品を引っさげてCEATEC JAPANに出展している(8ホール)。

薄型テレビでは35%のシェアを持つという同社。特にサムスン電子のテレビには多く搭載されているという

 まず、Microsoft Silverlight向けの5.1chサラウンド技術。音声(最大6ch)を同社のエンコードフォーマット「SRS 5.1」でエンコードすることで、SRSのデコードソフトが導入されているPCでは5.1chサラウンドで、導入されていないPCでは2chで再生できる。

 特徴は96kbps(平均約128kbps)という低ビットレートでサラウンド音声を配信できること。これならワイヤレスWAN環境などでも再生が可能だ。

デコードの設定。5.1chスピーカーシステムとヘッドフォンを選べる

デコードの設定。5.1chスピーカーシステムとヘッドフォンを選べる

 デコードソフトは、同社の「SRS Premium Sound HD」や「SRS Premium Sound」など。現在これらのソフトを導入しているのはデルなどの海外メーカーPCのみで、国内メーカー製PCはないとのこと。ただし今後リリースされる予定のSilverlight対応メディアプレーヤーを使うことで再生が可能となる予定。

 同社では今後、SRS 5.1chでエンコードしたコンテンツを携帯電話やテレビなどでも再生できるようにしたいという。

「iWOW」アダプター。利用にはアプリが必要になるが、Apple Storeから無償でダウンロード可能

「iWOW」アダプター。利用にはアプリが必要になるが、Apple Storeから無償でダウンロード可能

 また、新製品としては「iWOW」を12月リリースに向けて準備中だ。iWOWはiPhone(3G、3GS)、iPod、iPod touchに装着するサウンドアダプターで、今回リリースする製品は第2弾の製品となる。

 音に広がりを持たせる「Wide Surround」や重低音を強調する「Deep Bass」、高音域をクリアにする「High Treble」の3つの音声処理を行なえる。また「HeadPhones」「Speakers」「Car」と、接続形態に合わせて最適なモードを用意する。

iPhone/iPodの下に装着するアダプターのほか、アダプターを固定できるケースや横置き用のスタンドも付属する

 海外では発売済みで価格は79ドル。日本での価格は未定とのことだが、1万円を切る価格で提供できれば、とのことだった。

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