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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 ― 第11回

NokiaのCEOが交代 ソフト主導の新しい時代を築けるのか?

2010年09月22日 12時00分更新

文● 末岡洋子

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初めてのフィンランド人以外のCEOが誕生したNokia

 NokiaのCEOが交代する。世界最大の携帯電話メーカーであるNokiaだが、その存在感は薄くなっており、特にスマートフォンでは「負け組」に甘んじている。新CEOのStephen Elop氏は、145年の歴史を持つNokiaにとって初の非フィンランド人で、生え抜きでもない。新しいスタートに期待がかかるが、取り巻く環境はかなり厳しいように見える。

ハイエンド端末で苦戦しているNokiaはMicrosoftから新CEOを招いた

 Nokiaが日本市場から撤退したのは2008年末のことだ。そのときは「キャリアとの結びつきが薄い国外ベンダーにとって日本市場は難しかった」というのが最大の理由に見えたが、今の日本市場とNokiaを見ていると「消費者が欲しがる魅力的な端末がなかった」という理由も無きにしも非ずかもしれない。フォームファクタなどの好みには文化の違いもあるとはいえ、折りたたみ型一辺倒にも感じられた日本のユーザーは、キャンディーバーの変形型といえるiPhoneやAndroid端末を受け入れている。

 Nokiaは2007年のiPhoneショック後、世界市場で苦戦している。スマートフォンという言葉はiPhone以前からあり、Nokiaはその第一人者だったはずだが、実際にブームに火をつけたのはAppleだ。震源地の北米はもちろん、本拠地の欧州でもiPhoneとAndroidの勢いが強くなっており、欧州ユーザーもNokia以外の選択肢を選び始めている。

 そんなNokiaも携帯電話では34%のシェアを持ち、今でも王者ではある。だがハイエンドではヒット商品がなく、成長国でのシェアは2006年の36%から2009年は28%に縮小。この傾向は今後も継続すると見られている(Trefis調べ)。

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