UPnP対応で細かなネットワーク設定は不要
MZK-MF300Nが利用できる状態になったら、続けてTV&バッテリーの設定を行なっていく。事前準備として必要なのは、iPhoneに「テレビ」と「TVモバイル」の2つのアプリをインストールしておくこと。その上でTV&バッテリーを立ち上げ、さらにiPhoneで「テレビ」を起動し、TV&バッテリーと接続できることを確認する。
続けてTVモバイルを起動し、「リモート(遠隔)モードに設定」ボタンをタップする。SSIDの一覧が表示されるので、MZK-MF300NのSSIDを選択し、必要に応じて接続のためのパスワードを入力する。これで自動的にMZK-MF300NとTV&バッテリーが接続され、ようやく準備完了だ。
これでiPhoneが無線LANを介してインターネットに接続されていれば、場所を問わずにTV&バッテリーで受信したワンセグ番組を受信できるはずだ。
今回は自宅でTV&バッテリーとMZK-MF300Nをセットアップした後、公衆無線LANサービスを利用してワンセグ番組を視聴してみた。自宅で試したときよりも少々時間はかかったが、問題なくTV&バッテリーに接続。「『テレビ』を見る」ボタンをタップしてチャンネル一覧を表示し、チャンネルを選べばワンセグ放送の受信が始まり、番組が表示される。
なおTVモバイルはUPnPに対応しているため、MZK-300NのようなUPnPをサポートしたルーターであれば、外部からLAN内のデバイスに接続するためのポートフォワーディングの設定や、WAN側に割り当てられたグローバルIPアドレスの取得が自動的に行なわれる。さらにグローバルIPアドレスはTVモバイルが記憶するため、事前にグローバルIPアドレスを調べておき、外出先でそれを入力するといった手間はない。
ただ、グローバルIPアドレスは一定であるとは限らず、場合によっては変化する可能性がある。このため、外出先からTVバッテリーに接続できなくなるといった事態も起こりえる。万一を考えるのであれば、IPアドレスが変化しても同じドメイン名でアクセス可能なダイナミックDNSの導入などを検討するべきだろう。
なお、TVモバイルではテレビ番組を録画する機能があり、リモート環境でも問題なく録画することができた。たとえばオフィスの無線LAN環境で自宅のTV&バッテリーに接続して番組を録画しておき、帰りの電車の中でじっくりと見るといった使い方ができそうだ。
3G回線経由では使えないという制限はあるが、インターネットに接続された無線LAN環境さえあればワンセグを見られるというのはなかなか便利。TV&バッテリーがワンセグ放送波を受信できていればよいため、通常ではワンセグを見られない環境でも見られる点も、ユーザーによってはメリットだろう。
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