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物欲AVコモノ道 第63回

GPGPU対応のお手軽動画変換ソフト「MediaEspresso 6」

2010年08月02日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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ハードウェアデコードにも対応

GPGPUによるハードウェアエンコーディングと、Intel HD Graphicsを使ったハードウェアデコーディングを有効にしたところ。なお、動画の彩度補正を行う「CyberLink TrueTheater AutoLight」や、ノイズを低減する「CyberLink TrueTheater Denoise」といった機能も用意されている

GPGPUによるハードウェアエンコーディングと、Intel HD Graphicsを使ったハードウェアデコーディングを有効にしたところ。なお、動画の彩度補正を行なう「CyberLink TrueTheater AutoLight」や、ノイズを低減する「CyberLink TrueTheater Denoise」といった機能も用意されている

 MediaEspresso 6では、グラフィックコントローラである「Intel HD Graphics」の動画再生支援機能を利用し、元ファイルのデコード処理を高速化するという仕組みも備えている。この機能を試すため、Core i3-530(2.93GHz)環境で変換速度を計測してみた。なお、利用したファイルは先ほどと同じものである。

 設定画面の「ハードウェア デコーディングを有効にする」をチェックありとなしで計測したところ、いずれも変換に要した時間は2分19秒で変わりはなかった。長時間の動画になった場合にこの値は変化する可能性があるが、いずれにしてもCUDAのような大きな効果は見込めなさそうである。


手軽にGPGPUの威力を感じられる動画変換ソフトとしてオススメ

YouTubeやFacebookへのアップロード機能も搭載されている

 携帯電話やスマートフォンで気軽に動画を再生できるようになったことから、PC上の動画をそれぞれのハードウェアに合わせて変換するというアプリケーションが多数リリースされている。いずれもインターフェイスに工夫を凝らして初心者でも使いやすいしているほか、ハードウェアを選択すれば細かな設定は不要といった点では大きな違いはない。

 その中でMediaEspressoの大きなアドバンテージになっているのは、やはり最大12スレッドを使った変換処理が可能であること、そしてGPGPUのサポートだろう。今回試したCUDAでは、CPUのみで処理する場合よりも大幅に変換時間を短縮しており、十分に効果を実感できた。

 もし対応するビデオカードを利用していて、少しでも快適に動画を変換したいと考えているのであれば、ぜひ試してほしい1本だ。



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