ベストの設定値を追求して使え!
倍速クリアピクチャーと超解像は、表示品質を左右する2大機能だが、それ以外にもノイズリダクションや、秒24コマのフィルム映像の表示を忠実、あるいは予測補間する「シネマモード」、コントラストを改善するダイナミックコントラスト、映像の明るさに応じてバックライトの明るさを制御する「CRO」、ビデオやゲームコンテンツの視聴に適した「黒白伸張」、寝転がって画面を見上げるときに色バランスを適正に補正する「ルックアップモード」など、多彩な機能を搭載する。
これら機能の効き具合は、静止画モードで「スタンダード」「フォト」、動画モードでは「テレビ」「シネマ」「ゲーム」の5種類の表示モードを切り替えて、細かく調整できる。さらに、テキスト表示に適した「IVテキスト」、パソコン画面の色信号を忠実に再現する「sRGB」の表示モードもある。計7種類、それぞれの表示モードで自分なりの画質をとことん追求し、入力信号ごとに、またはリモコン操作で切り替えて使うのがRDT232WM-Zの醍醐味と言える。
唯一気になるのは、表示回路を高性能化していることもあってか、使用時の消費電力が標準で72Wと高い点だろうか。同時期に発売された同社のオフィス向け低消費電力モデル「RDT232WLM」(23型ワイド)では、標準33Wを達成している。価格もRDT232WM-Zのおよそ半分程度だ。RDT232WM-Zは映像品質にこだわるユーザー向けの、贅沢な一品なのだ。
RDT232WM-Z の主な仕様 | |
---|---|
パネルサイズ | 23型ワイド(グレアタイプ) |
解像度 | 1920×1080ドット |
視野角 | 左右160度、上下160度 |
最大輝度 | 300cd/m2 |
コントラスト | 1000:1(最大5000:1) |
応答速度 | 3ms |
映像入力 | HDMI×2、DVI-D、アナログRGB、D5 |
サイズ(専用スタンド利用時) | 幅546×奥行き230×高さ453mm |
質量 | 約6.1kg(スタンド込み) |
価格 | オープンプライス(予想実売価格 5万5000円前後) |
発売日 | 6月11日 |
■Amazon.co.jpで購入
筆者紹介─池田圭一
月刊アスキー、Super ASCIIの編集を経てフリーの編集・ライターに。パソコン・ネットワーク・デジタルカメラなど雑誌・Web媒体への企画提供・執筆を行なう一方、天文や生物など科学分野の取材記事も手がける。理科好き大人向け雑誌「RikaTan」編集委員。デジイチ散歩で空と月と猫を撮る日常。近著は「失敗の科学」(技術評論社)、「光る生き物」(技術評論社)、「これだけは知っておきたい生きるための科学常識」(東京書籍)、「科学実験キット&グッズ大研究」(東京書籍)、「やっぱり安心水道水」(水道産業新聞社)など。
この連載の記事
-
第133回
PC
Skyrimも快適? GeForce内蔵Ultrabook ASUSTeK UX32VD -
第132回
PC
写真やゲームをより美しく見せるナナオの液晶 FS2333 -
第131回
PC
デジカメとスマホを手軽に連携する無線LAN SDカード FlashAir -
第130回
PC
無線とタッチで使い勝手が進化したペンタブレット Intuos5 -
第130回
PC
スレートPCをCore i7で蘇らせたオンキヨー TW3A-A31 -
第129回
PC
店頭モデルも4コアCPUに パワーアップしたLets'note B10 -
第129回
PC
小型でも強力GPU搭載のゲームPC Alienware X51を検証 -
第129回
PC
Ultrabookと一緒に持ち歩きたい 超小型マウス「Cube」 -
第129回
PC
14型のUltrabookはアリか? デザイン重視のENVY 14 SPECTRE -
第128回
PC
WiMAXモバイルルーターの決定版!? Aterm WM3600Rを試す -
第127回
デジタル
高速SSDで起動・復帰が速いUltrabook Aspire S3-951 - この連載の一覧へ