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韓国版ニュータイプの編集者にオタク事情を聞いてみた

2010年06月04日 22時00分更新

文● 伊藤 真広

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 日本のお隣さんの韓国。どの国にも日本のアニメや漫画、ゲームなどを愛する熱い心を持つオタクたちが多数いる。そんな彼らがどのようにして日本のオタクコンテンツの数々を手に入れたり、情報を入手しているのか。また韓国のオタクたちの生態について、日本でもおなじみのアニメ雑誌のニュータイプの韓国版の編集スタッフに、突撃インタビューを試みた。

韓国版ニュータイプの価格は、7500ウォン(約580円)と、日本版より約100円安い価格となっている

――よろしくお願いします。まずは、韓国版ニュータイプ(以下、ニュータイプ)はどういった雑誌かを教えてください。
金さん(以下、金): 韓国版ニュータイプは、半分が日本版ニュータイプの記事で、残り半分が現地で制作している記事が掲載されています。韓国のオリジナルの記事では、韓国のアニメや漫画の情報のほかに、韓国のスタッフが日本に赴いて、日本の漫画家や小説家にインタビューをしたものなどを掲載しています。

――なるほど、韓国ではオンラインゲームが盛んで、オンラインゲームのアニメ化などもされていますが、それらのゲームの記事は掲載していないのですか?
金:まったくしないわけではありませんが、韓国にもゲーム専門誌があるので、ゲームの記事はあまり掲載しません。もちろん、オンラインゲームをアニメ化した場合には、アニメの情報を掲載することはありますが、原作ゲームほどの人気はないため注目度が高いとはいえません。
 韓国ではオンラインゲームのプレイヤーとアニメや漫画のファンが違うからです。韓国のオンラインゲームプレイヤーは、他の趣味を持つだけの時間の余裕がありません。

――では、韓国のアニメファンの間で人気のある作品はなんでしょうか?
金:古い作品では、ガンダムやマクロスが人気です。あとは日本の流行と変わらないと思います。今は、「Angel Beats!」と「WORKING!」「荒川アンダーザブリッジ」が人気あります。

――今、放送中のアニメが人気なんですね。韓国の人はどうやって、それらの作品を見ているのでしょうか?
金:以前は、違法ダウンロードで見ている人が多かったですが、最近、日本で放送された10日後くらいに、日本語の放送に字幕入れたアニメを正式に放送するチャンネルができたので、それら放送で見ている人が多くなってきています。また、海賊版などの問題があるものは、取締が強化されていることも影響しているでしょう。

――10日後に放送されるとは凄いですね。声とかは韓国語になっていませんが、大丈夫なのでしょうか?
金:ハングル語の字幕があるので大丈夫ですし、日本語のままのほうが良いというオタクの人がいっぱいいます。日本の声優さんはアニメと同じくらい人気がありますから。

――日本の声優の人気は日本と変わらないのでしょうか?
金:そうですね、水樹奈々さんなどは人気があります。また、男性の声優さんのファンのかたも多くいらっしゃいます。

――韓国の声優さんの人気はいかがでしょうか?
金:韓国人の声優も人気はありますが、日本人の声優ほどではありません。

――漫画や小説など書籍の流通事情はいかがですか?
金:漫画はインターネットの違法ダウンロードサイトが横行したため、あまり売れなくなってしまいました。しかし、日本のライトノベルはとても人気があります。今、人気なのは「俺の妹がこんなにかわいいわけがない」ですね。これまでで一番人気があったのは「涼宮ハルヒ」シリーズです。「ハルヒ」シリーズはものすごい人気でした。

――韓国発のライトノベルはありますか?
金:韓国にはシードノベルというブランドがあります。以前は他のブランドもあったのですが、殆ど撤退してしまいました。
 韓国発のライトノベルは未成熟で、良い企画を考えることのできる人が少なく、作者の力に頼ってしまっています。そのため、作者の方は、日本のライトノベルをたくさん読んで、勉強している人がたくさんいます。

――グッズなどはいかがでしょうか?
金:個人輸入して販売している人はいますが、韓国ではグッズを販売しているショップは殆どありません。あくまで作品への人気で、グッズを購入するといった文化は韓国では馴染みがないためです。

――なるほど、ありがとうございました。本日はお忙しい中、韓国のオタク事情をお聞かせいただきありがとうございました。

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