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Make:Tokyo05開催! バカ?天才?その隙≒0だった【後編】

2010年05月29日 22時00分更新

文● 藤山 哲人

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外ではドッカン!どっかん!
その音の正体は?

 時折、銃声や爆発音が聞こえる体育館の外では「日本工業大学 物理体感工房」が、真空実験を行なっていた。1つはひな祭りのお菓子でおなじみのポン菓子製造の実演、そしてもう1つは真空ポンプを使ってテニスボールを射出するというもの。う~ん、さながら会場はディスカバリーチャンネルの科学番組「怪しい伝説」の現場のようで、大盛り上がり!

真空ポンプで砲塔の中の空気を抜き、手前側のアクリル板を蹴り飛ばしてやると、ドカーン!という音と共にテニスボールが発射!

和尚さんもハイテクで合理化!?
電子木魚

 「和尚エレクトロニクス」は、洗濯機の排水バルブを開けるための部品などとして使われているソレノイドを使って木魚の自動化。原人コッツのように、複数台の木魚をシンクロさせることも可能だ。さらにそのミニチュア版として、ボーカロイドが動くというディスプレイも。こちらはリレーの電磁石を取り出して作ったと。和尚!その前に檀家さん周りしなくていいのかよ!?

和尚!聞き忘れたが和尚! あなたは本当の和尚さんなんですか? お鈴も入れてパーカションのアンサンブルが聞きたくなった!

えー、かなり最先端の俗世間のものがモチーフになってるけど和尚の発明品。ネギ振ってるヤツの隣りにいる金髪は、錫杖(しゃくじょう)持ってるから和尚作品のニオイはするけど。なんか生臭い(笑)

おお!コスプレもココまで来たかっ!
小惑星探査機「はやぶさ」

 なぜか会場の「着ぐるみがクラス世界」ブースでコスプレを発見! しかもアニメキャラとかじゃなくて、小惑星探査機「はやぶさ」のコスプレ! っつーか、どこまでマニアック! ちなみのこの探査機は、小惑星ITOKAWAのサンプルを採取し、地球に投下するというミッションだったけど、数々のトラブルで精密に地上にサンプルを投下することは不可能となった。そのため来る6月13日にオーストラリア上空に再突入し、自らは燃え尽きてしまうが、なんとかサンプルを持ち帰ろうというミッションになっている。なんつー、健気なキャラ……。いや探査機!

青く光るのは、はやぶさに採用されたイオンエンジン。太陽電池パネルもそっくりだし、姿勢制御用のバーニアからはミストも出る!手にしているのは小惑星ITOKAWA、頭の帽子はパラボラアンテナだ!

 ちなみに彼女は、ワンフェスにも参加するとのこと。まさかはやぶさのコスプレ!? さらに同ブースでは、リアル超電磁砲(レールガン)も実演。

巨大コンデンサに電気をためて、一気に電磁石に流してやると……。スポーン! とドライバの先端が射出できる!

これはホームオートメーションではない!
メイド指向・アーキテクチャだ!

 「ArtifactNoise」が提唱っつーか熱唱していたのは、メイド指向アーキテクチャ(MOA)に基づいた、生活自動化プロジェクト。各種センサやコントローラを専門のメイドと見立てて、中央にあるプロセッサ(メイド長)から各メイドにコマンドを送り、自動化などを行なうという。それってホームオートメーションでないの? と質問したが、「いいえ、あたかも家にメイドさんがいるような生活ができる空間になるものです!」と。うん、そういうことにしておこう。なにせここはMake会場なんだから……。
 ちなみに古くなったメイドは、モジュールごとに交換できるという。メイド嗜好のクセに、メイドさんには容赦ないな。

イーサーケーブルで接続されたメイドたち。彼女たちが見聞きしたことが中央のメイド長に報告され、電気を入れさせたり炊飯器のスイッチを入れるメイドが働き、そりゃもう、家にメイドさんがいるみたいな生活

(次ページへ続く)

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