このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

Make:Tokyo05開催! バカ?天才?その隙≒0だった【後編】

2010年05月29日 22時00分更新

文● 藤山 哲人

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

デジタルガラクタアート!
でも見てて楽しくなっちゃう

 「武蔵野美術大学」の展示品のひとつがコレ。VTRのメカが一定間隔ごとにテープローディングをするアートや、光学ドライブのエジェクトで自立したり座ったりする何か。さらに日本庭園でよく見かける竹を使った「カポーン!」となる「ししおどし」をプリンタのヘッドドライブ機構を使って再現したサイバーししおどしなどなど。どれも動きのあるサイバーアートで、メカフェチ垂涎の美術品だ。

光学メディアが主流となって壊れやすいメカは極力排除され、その存在さえ忘れられそうなVTRのローディング機構。これモーター1個で動作させてて感動のメカなんだけどね

トレイのローディング動作で立ったり座ったり。結構パワーあるんだなぁ

プリンタヘッドがバランサーになっていて、ヘッドが左右に動くとししおどしになる。とはいえ、ヘッドの動く範囲にランダム性を持たせているので、飽きのこない設計になってるトコがイイ!

Makerにも負けていない!
東工大ブース

惑星探査用ロボットだけど、車輪が本体から分離して独自に走行したり、マニピュレータ代わりにできるというもの

3次元ヘビ型ロボットは、各モジュールは上下左右にしか駆動できないが、多くのモジュールが協調して動くことで複雑な動作もできるという実験機だ

このロボットは回転して走行するのではなく、体をくねらせて走るというもの。でもラジコンで自由に左右に曲がることもできて不思議

 東工大ブースで一番バカ(褒め言葉っすよ)だったのは、蒸気駆動自動演奏機だ。各音階を奏でるためのリコーダは、バルブに接続されている。いっぽうバルブには、一定の速度で穴の開いたテープを読み取る機構があり、テープに穴が開いている間リコーダーにエアーが供給されるというもの。しかもすべての動力源は、蒸気を使うというバカっぷり!
 とはいえ、これを作るにはギアをはじめバルブ関連のパーツは精密&鏡面加工が必要なので、工作機械をウマく操作するテクニックが必要だ。

右の写真だけ見ると何やら工作機械っぽいけど、全体像を見ると脱力感あふれる発明品。100円ショップで買ったっぽいリコーダーのチープ感が秀逸!

【関連サイト】

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ