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仕事を乗り切る、BizTools 第2回

電子辞書選択のキモ

いま旬の電子辞書4モデル、購入のポイント

2010年05月12日 09時00分更新

文● 後藤宏

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SR-S9002

SR-S9002

 SIIのSR-S9002は、薄くスリムな筐体設計と抜群の軽量性が魅力のモデル。パソコンと接続して本製品を利用できる機能が大きな特徴だ。表計算ソフトなどで作成したデータを取り込み、ユーザー独自の辞書として利用できるカスタマイズ機能なども備える。また、TOEICやTOEFLに対応したコンテンツが充実。英語系のコンテンツを豊富に用意している。

 5.2インチのディスプレイは、白黒液晶ながらも640×480ドット表示の高精細なパネルを採用。従来モデルに比べて約2.4倍の高コントラストを実現しているほか、視野角は約3倍の上下左右120度。また、画像表示は16階調に対応しており、モノクロながらも美しい画像を表現できる。

【携帯性】重量が約239gで、今回ピックアップしたモデルの中ではダントツに軽い。本体サイズも薄く、このクラスでは抜群の携帯性を誇る。アルミニウム合金を採用した堅牢なボディ設計も好印象

【操作性】キーボード上部に各種機能のボタンを集約し、スッキリとしたレイアウトが印象的。キーボードにが「Zリンク」機構を採用しており、ノートパソコンと同様のキータッチを実現している

【機能性】パソコンの画面上から本製品のコンテンツを検索し、手軽にその結果を引用できる「PASORAMA」機能が大きな特徴。また、独自の辞書を取り込めるカスタマイズ機能も搭載

【コンテンツ】TOEIC対策などのコンテンツが充実しているほか、さまざまなジャンルの専門用語を収録した「日外アソシエーツ 180万語対訳大辞典 英和・和英」を用意している

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利用シーンを見極め、ベストなモデルをチョイス

 さて、現在、店頭で販売されている電子辞書の中から、注目の製品を4モデルピックアップして比較してみたが、いかがだっただろうか?

今回紹介した4機種の主なスペック
機種 XD-A10000 V330 PW-AC910 SR-S9002
メーカー カシオ キヤノン シャープ セイコーインスツル
実売価格 5万5000円前後 2万5000円前後 2万8000円前後 5万5000円前後
サイズ(W×D×H) 148.5×106.5
×18.9mm
142×103
×20.5mm
145.6×105.3
×20.8mm
141.3×104.4
×19.7mm
重量 約300g 約334g 約324g 約239g
画面サイズ 5.3インチ(528×320ドット) 4.9インチ(480×320ドット) 5インチ(480×320ドット) 5.2インチ(640×480ドット)
液晶 カラー液晶(タッチパネル) 白黒液晶(タッチパネル) カラー液晶(タッチパネル) 白黒液晶
電源 単3アルカリ乾電池×2 単4アルカリ乾電池×2 リチウムイオン充電池/ACアダプター リチウムイオン充電池(主)/単4アルカリ乾電池
インターフェース USB(ミニB)/MicroSD USB(独自)/SD USB(ミニB)/MicroSD USB(ミニB)SD
キーピッチ 約14mm 約13mm 約14mm 約13mm

 ビジネスでガッツリと利用するなら、やはりコンテンツを豊富に揃えた「PW-AC910」や「XD-A10000」がおすすめだ。あらかじめ内蔵しているコンテンツだけで、ほとんどのビジネスシシーンに対応できるだろう。特に「PW-AC910」では、有料ではあるがダウンロードコンテンツとして、電子書籍も多数用意されている。辞書コンテンツを搭載した電子書籍リーダーと考えれば、活用シーンがぐっと広がる。

 また、プレゼン資料の作成など、ビジネス上の資料を作成する際に利用するなら「SR-S9002」がイチオシだ。パソコン上から辞書情報をシームレスに利用でき、誤った表現などを防げる。信頼性が重要なビジネスシーンでは、大いに活躍してくれるだろう。

 一方、ビジネスより語学の習得に比重おいているなら「V330」のような語学特化したモデルのほうが実用的、なおかつフトコロにも優しい。必要なら、あとからコンテンツを追加すればよいだろう。

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