「にーに」をベットの奥から出す作戦を試すも……
「おじゃまします」と入ったはいいが、「にーに」がいないっ。訪問客に驚いてベッドの下に隠れちゃったのだという。
でも飼い猫になったのなら当たり前。「にーに」のことだからほっとけば30分くらいで我慢できなくて出てくるだろう、と談笑してたが一向に出てくる気配がない。あまりに出てこないのでおやつで釣ってみる。
さすが「にーに」。匂いにつられてひょこっと出てきて飼い主の手から食べてペロリ。これで落ち着くかと思いきや、くるっと踵を返してまたベッド下へもぞもぞ。
えええっ。そんなの「にーに」じゃないっ! ということで、今度はおもちゃで釣ってみた(冒頭写真)。
目の前を動くおもちゃが気になってひょこっと顔を出すものの、顔を出して周りの視線を感じて、またベッドの下へタタタッ。
結局、帰るときまでベッドの下でした。
ああ。「にーに」だからすぐに出てきて容赦なく膝に飛び乗るもんだと思い込んでたからショックもでかい。
飼い主によると、普段は友達が来てもすぐ慣れて膝に乗るけど、大勢だとこのように隠れてなかなか出てこないそうな。ああ、まさしく飼い猫の行動。
だとしても「にーに」である。地域猫時代は人が4人いようが5人いようが気にしなかった「にーに」である。
もしや、ケージに拉致して遠くへ連れ去ったときのトラウマが甦って「こいつに近づいてはいけない。また連れてかれる」と恐れていたということはあるまいな。だとしたら泣きます。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。
*次回は2010年5月14日掲載予定
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