4月30日、KVHは、専用サーバー方式を採用する企業向けクラウドサービスを6月1日より開始すると発表した。
提供される企業向けクラウドサービスは、コンピューティング・リソースを必要量に応じて提供する「KVH IaaS」(Infrastructure as a Service)と、業務アプリケーションのプラットフォーム環境を提供する「KVH PaaS」(Platform as a Service)の2つ。
「KVH IaaS」は、同社のデータセンター、ファイバーネットワークを基盤に構築されたコンピューティングリソースを、必要量に応じて提供。ネットワーク接続設備は、香港、シンガポールに保有し、今後金融センターを中心に拡大予定とのこと。すべてのサービスは、SLA(Service Level Agreement)により可用性、性能、障害対応を保証し、24時間365日の日英バイリンガル・サービスデスクによりサポートされる。
多くのクラウドサービスが仮想サーバーを使う中、専用サーバーを提供するのが特徴の1つ。価格は「KVH IaaS」専用サーバー1台で月額3万9000円から(初期費用無料)。
「KVH PaaS」では、ビジネスインフラストラクチャツールを提供する。第一弾として「ユニファイド・コミュニケーション」を提供し、年内に「ドキュメント・マネジメント」、「デスクトップ・マネジメント」「ワークフロー・マネジメント」などのサービスを追加予定とのこと。同社では「KVH IaaS」との組み合わせにより、包括的なITインフラソリューションを実現するとしている。