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Angel Beats!原作・脚本の麻枝准にインタビューを敢行!

2010年03月24日 19時30分更新

文● 伊藤 真広

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 放送開始まで後わずかとなった「Angel Beats!」。アフレコ作業に立ち会うためスタジオを訪れていた原作・脚本の麻枝准氏に直撃インタビューをしてきた。

本作がアニメ脚本家デビュー作となる麻枝准氏

――Angel Beats!のテーマについて教えてください。
麻枝氏(以下、麻):作品のテーマは“人生賛歌”です。「人生ってすばらしいんだって言っていこう」ということを、岸監督が掲げられました。私自身に与えられた課題は、これまでのKey作品のような感動的なストーリーをもう一度描く、ということでした。

――全話見ると、タイトルの意味がわかるということですが?
麻:たぶん、途中でみんな気がつくんじゃないかと思います。推理しようとおもえば、推理できる情報が揃うはずですから。ただ、ゆり役の櫻井さんが13話分の脚本を読まれた後に、私が「タイトルの意味」について種明かしをしたんですが、「うわっ!!」って驚いていました。

――相当勘のよい人しか気がつかないでしょうか?
麻:いえいえ。自分のやりそうなことって、これまでの作品をプレイしている人はわかっていると思うので、あんまり予想しないでくださいって感じですよ(笑)。

――先日、MBSで放送された『FACE』というドキュメンタリー番組のなかで、「もうだれかを殺すという手法は使わない」とおっしゃられていましたが、これは死後の世界を舞台にしているのと関係あるのでしょうか?
麻:まず今回は、今までのKey作品にあった“誰かの死によってユーザーを泣かせる”という手法を、自分自身に禁じました。“Keyは誰か殺して、また泣かせるつもりなんだろう”っていうユーザーの意見に対する“あてつけ”みたいなものもあるんですが・・・・・・。最初から死んでいれば殺せないから、“今度はそのネタはないよ”っていうのも含めて浮かんだ案なんですよ。

――「誰かの人生に影響を与えられる作品にしたい」ともおっしゃられていましたが。
麻:この業界に入ったころは、自分をシナリオライターとして認めてもらいたいと、あがいていたんですよ。自分中心でした。けど、最近ラジオでパーソナリティーをやらせてもらったりしているんですが、そこにいただくお便りなどを読んで、自分の作品がいろんな人に影響を与えていることに気がつきました。すごいことをしているんだな、と実感し、シナリオライター、クリエイターという仕事に、今では誇りを感じるようになりました。
 ですので、今回の「Angel Beats!」では、人の心を動かす作品を目指しています。見てくれた人の心に「Angel Beats!」を刻むことが、いまクリエイターとしての目指しているところです。

――神に立ち向かうという作品になっているかと思いますが、そのアイデアはどのあたりから着想を得たのでしょうか?
麻:死後の世界を舞台にした時点で、自然と神に行き着きました。現実を舞台にしている作品では、神は敵になりえないんですが、死後の世界を作っちゃうことで神を偶像じゃなくて、リアルの存在として据えることができるようになった。敵にできるようになったんですよね。

――死んでいるからこそ、できることはありましたか?
麻:PVにもあるように、ふつうなら死んでしまうようなハデなツッコミやギャグをやっても死なないってのはありますね。第2話を見てもらえるとわかると思います。死後の世界という設定を目いっぱい利用していますので。

(次ページへ続く)

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