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| AMDのチップセットロードマップ |
最後が「AMD-8000」シリーズである。K8こと「Athlon 64」「Opteron」は、従来のFSBに代えて「HyperTransport Link」と呼ばれる独自のインターコネクトで、「CPUとCPU」や「CPUとチップセット」を接続する。そのためチップセットそのものは、サーバー向けもデスクトップ向けも変わらないという形になった。
このAMD-8000シリーズは、以下の4製品からなる。
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| AMD-8111:I/O Hub | AMD-8131:PCI-X Tunnel |
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| AMD-8132:PCI-X 2.0 Tunnel | AMD-8151:AGP 3.0 Tunnel |
TunnelとHubの違いだが、上流から来たHT Linkをそのまま下流に出せるものがTunnelで、自分の下流にはHT Linkを出せないのがHubという扱いになる。
K8の場合、メモリーコントローラーはCPUに内蔵されているため、チップセットは周辺I/Oをハンドリングするのが主要な目的となる。デスクトップ向けの場合、まずCPUから「AMD-8151」につながり、この下に「AMD-8111」がぶら下がる格好で構成される。サーバー向けの場合は、AMD-8151に代えて「AMD-8131」がぶら下がり、ここからPCI-Xが利用できるようになるという次第だ。
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Opteronのリリースにあわせて、まずAMD-8111/8131/8151の各チップセットがリリースされ、そこから1年ほど遅れて「AMD-8132」がリリースされる。AMD-8132は、単にPCI-Xが1.0から2.0へ変更されたのみならず、下流向けに16bit Linkを出せる点が大きな改良点となっている。
上掲の図のように、AMD-8131/8151は16bitで上流とつながるが、下流は8bitでつながっていた。ここで帯域が半減してしまっており、例えばAMD-8131と8151を並べてつなぐことはできても、実際には帯域が大きく減っているので効果的ではない。ところがAMD-8132は下流にも16bitでつながるので、「CPU⇔AMD-8132⇔AMD-8151⇔AMD-8111」という構成が現実的に可能となる。
とは言えPCI-X 2.0を使う用途はサーバー向けのごく一部に限られており、実際にAMD-8132はそれほど使われなかった。また、AMDはこれに続くチップセットを開発せず、この結果PCI-Expressへの対応などはNVIDIAを含むチップセットベンダーに一任される形となった。そしてPCI Expressの登場にあわせて、AMD-8000シリーズもフェーズアウトしてゆく。
ATI買収前のAMDチップセットの系譜はおおむねこんなところである。厳密に言えば、National Semiconductor社から「Geode」を買収したタイミングで、Geode用のチップセットビジネスもまた製品ポートフォリオに含まれる形となったが、これはまた別の機会にしたいと思う。
今回のまとめ
・インテルがSocket 7を捨てたことにより、AMDは自力でチップセットを用意する必要に迫られた。最初のAMD製品は「AMD-640」。実際はVIAのApollo VP2/97の改良版だった。
・AMDが本格的に手がけた初のチップセットは、K7シリーズ向けの「AMD-751」から。機能的にはシンプルだったが続く「AMD-761」と合わせて普及した。
・初の2プロセッサーサーバー向けチップセットは「AMD-760MP」。Athlon MP用だったが、肝心のCPUが振るわなかった。
・Athlon 64/OpteronのK8シリーズでCPUは大きく変わった。それにともない登場したのが「AMD-8111/8131/8151」。しかし、その後にくるPCI Expressの時代には対応せず、AMD単独のチップセットはここで終わる。
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