最高画質を極めた「HX900」
「最高画質」機種として登場するのが「HX900」シリーズ。直下型LEDバックライトを採用し、もちろんエリア駆動を行なう。しかもLEDを画面側ではなく上方向を向くように(つまり横長ではなく縦長に)配置することで、本体の薄型化(46V型で67mm)を実現した。
さらに液晶パネルは、前面ガラスとの間に貼合樹脂を配置した新開発の「オプティコントラストパネル」を採用。空気層(空間)をなくすことで乱反射を防ぎ、コントラストを高めつつ色再現もアップしている。
画像補正も新しい「インテリジェント高画質」回路を採用。ブロックノイズやモスキートノイズを除去する「インテリジェントMPEGノイズリダクション」や、入力された映像の模様や輪郭、コントラスト、色再現をそれぞれ解析して解像感を上げる「インテリジェントエンハンサー」といった処理を行なう。
液晶パネルは従来通り4倍速駆動だが、HX900はLEDバックライト制御を利用し、部分的にバックライトをOFFにする「クリアーモード」を搭載。黒挿入を行なうことでよりスムーズな映像を見ることができる。
なお、3D送信機は内蔵せず、外付けで対応する。画面サイズは52V型(予想実売価格47万円前後)と46V型(同39万円前後)の2種類を用意。7月発売予定だ。
カメラ内蔵の多機能モデル「LX900」
3Dメガネ用の信号送信機を本体に内蔵する多機能機種の「LX900」は、エッジライト式LEDバックライトを採用する。HX900と同じくオプティコントラストパネルを採用するものの、インテリジェント高画質回路は搭載しない。
本体にカメラを内蔵し、最大5人までの顔を同時に検出。顔がテレビに向いているかをチェックする。加えて人感センサーも内蔵しており、組み合わせることできめ細かい省電力モードを提供する。
たとえば、顔がテレビに向いていない時は消画したり、画面を暗くしたりし、一定時間人物に動きがない場合(寝てしまった場合)は電源をオフにする、といった具合だ。
また、子供の顔を認識し、テレビに顔が近すぎると警告アラームを発して画面を消画する「近づきアラーム」機能を搭載。さらにテレビを見ている人の位置を認識し、最適な音場や画質に調整する機能まで搭載する。
本機は無線LANを内蔵しており、ワイヤレスでLANに接続することが可能。液晶パネルは4倍速駆動で「クリアーモード」も搭載するが、HX900とは異なり1コマごとに画面全体のバックライトをオフにして黒挿入を行なう。
画面サイズは60V型(予想実売価格58万円前後)、52V型(同43万円前後)、46V型(同35万円前後)、40V型(同29万円前後)を用意。60V型と52V型が7月、46V型と40V型が6月発売予定となる。