Microsoft Office 2010関連製品群 定例記者説明会の第2回レポート
「Office」が外れたSharePoint 2010、何がすごい?
2010年03月01日 09時00分更新
SharePoint 2010は、ここがすごい!
SharePointはバージョンアップごとに機能が大幅に増えている製品だ。SharePoint 2010でも多数の機能が追加されており、すべてを紹介することは難しい。そこでここでは、説明会で取り上げられた機能の中から特徴的なものを紹介しよう。
Access Servicesは、Accessで作成したデータベースをSharePointのWebアプリケーションにする機能を持つ。単にデータベースがSharePoint上で動くのではなく、AccessのテーブルがSharePointのリストに、フォームはASPXページになる。
また、新たに「タグ」が加わった。これは、コンテンツに独自キーワードのタグを付ける機能で、コンテンツの内容や何を行なっているのかを説明するメタデータとなる。
これまで「いいな」と思ったコンテンツに後からアクセスできるようにするには、ショートカットやお気に入りを使っていた。タグ機能では、サイトの右上にボタンがあり、クリックするとお気に入りに登録される。ただし、ブラウザのお気に入りではなく、ユーザーの情報として保管されるのが特徴だ。
タグをつけた本人にとっては、これまでのお気に入りと同様に利用できる。加えて、ほかのユーザーからも参照できるのが優れた点である。
この機能の説明を行なったインフォメーションワーカービジネス本部エグゼクティブプロダクトマネージャの米野宏明氏は、SharePointの専門家だ。その同氏がこの情報はSharePoint関連としてタグ付けした情報は、SharePointの情報として信頼性が高いことが予測できる。そのため、SharePointの情報を得たいほかのユーザーが米野氏のタグを調べれば、SharePointに関する質の高い情報を得られるといった仕組みだ。
また、ユーザーに関する大きな変化として、ユーザーインターフェイスの改善がある。まず、Office 2007のWordやExcel、PowerPointで取り入れられ、Office 2010でも採用するリボンインターフェイスがSharePoint 2010でも搭載される。
また、wikiの大幅な導入により、ユーザーレベルでのカスタマイズが行ないやすくなる。2007では、wikiサイトを作成する機能があったが、複数のメンバーで作業を行なう場(Webサイト)であるチームサイト自体がwikiベースとなる。「編集」タブをクリックして、ページにテキストを入力するだけでページのコンテンツを編集できるなど、操作が容易になっているのだ。
(次ページ、「機能がさらに強化された検索機能!」に続く)