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今さら聞けないSharePoint超入門 ― 第1回

企画部門視点で基本機能からアドオンまですべてを解説

ポータルやコンテンツ管理ならSharePointにお任せを

2010年03月18日 09時00分更新

文● 村田聡一郎/リアルコム

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 SharePointが売れているらしい。「市場シェアが44%を超えたそうだ」という話を耳にしておられる方も多いだろう(ITR「ITR Market View:コンテンツ管理市場2009」)。ある記事によれば、マイクロソフトのCEOスティーブ・バルマー氏も、SharePointを(Windows 7に次いで)2番目にお気に入りのマイクロソフト製品であると語っているらしい。

SharePointで作成したポータル画面イメージ

 だが実のところ、SharePointとは何なのだろう?社内ポータルだという人もいれば、グループウェア、コンテンツ管理、コラボレーションといった分野に分類されていることもある。実際、ガートナーでは、ポータル、検索、文書管理、BIプラットフォーム、ソーシャルソフトウェアの5分野でそれぞれ「リーダー」にランクインしているという話もある。

 マイクロソフトのWebサイトを見ても、あまりに機能が盛りだくさんで、全体像がよくわからないというのが正直なところ。またSharePointを利用している企業の社員であっても、すべての機能を使っているわけではないから、やはりこの問いには答えにくいだろう。

 一方で、マイクロソフト以外からの情報は正直少ない。たとえば書籍として出ているのは10数冊で、しかも開発者視点の技術書ばかり。同じOfficeファミリーのExcelやPowerPoint関連の書籍が何百種類も出ているのとはえらい違いである。

 また、そもそもSharePointを実際には見たことがない、という方も多いはずだ。マイクロソフトのサイトにはオンライン体験版が用意されているが、それだけでSharePointの何たるかを理解できるかは疑問である。

 本連載ではそうした、「SharePointって何?」というあなたの疑問にお答えしてみたいと思う。

SharePointの3つの用途

 さて、マイクロソフトのSharePoint 2007の製品サイトによると、同社ではSharePointの主要な機能を以下の6つと位置付けているようだ。

製品サイトに掲載されたSharePoint 2007の主要な機能(日本語部分は筆者による意訳)

 この円を六等分したデザインは製品発売当初から一貫しているし、次期製品である「SharePoint 2010」でもほぼ受け継がれている。

 しかしユーザー視点でいうと、この6つは大きさ(重要性)において並列ではない。諸説あろうが、後述する「BP研究会」に参加している筆者の感覚でいえば、このくらいではないだろうか。

筆者の考えるSharePointの利用目的の実際

 現時点でいうと、①ポータルとしての使われ方が大半を占め、③コンテンツ管理と④コラボレーションとがそれに続く。この3つがSharePointの主な用途であると言って差し支えないであろう。②検索は基本的に①ポータルの機能の一部としてとらえられている。⑤はまだこれからの分野だし、⑥についてはたまにしか聞かない。

ということで、次回からは、

  • ①ポータル(および②検索)
  • ③コンテンツ管理
  • ⑤ワークフロー
  • ④コラボレーション

という流れでSharePointの機能を紹介していこう。基本機能だけでなく、アドオンやSharePointを使うアプリケーション、さらに導入方法などについても解説していく予定だ。

 なお、当連載では、断り書きのない限り現行製品であるSharePoint Server 2007を前提としているが、2010年4月リリース予定の新バージョン「SharePoint 2010」についても随時言及していきたい。

 また、名称が似ているためよく混同されるのだが、SharePoint Serverとは別に、Windows SharePoint Services(WSS)というソフトウェアがマイクロソフトから無償提供されている。WSSはSharePoint Serverのベースとなっているテクノロジーで、もちろん機能が同じというわけではないが、共通で使える部分もかなりある。SharePointの全社導入にはそれなりのライセンス費用がかかるので、その前に部門で導入して使ってみたい、といった用途で使うには検討してみる余地があろう。

(次ページ、「ビジネス・プロダクティビティ研究会(BP研究会)について」に続く)


 

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