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液晶ディスプレーとの合体も可能なコンパクトPC

静穏・小型でSSD搭載も「OptiPlex 780USFF」

2010年02月04日 09時00分更新

文● 石井英男

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SSDモデルでディスク性能が非常に高い

 参考のためにいくつかベンチマークテストを行ってみた。利用したベンチマークテストは「PCMark05」「CrystalDiskMark」「CrystalMark 2004R3」の3つで、Windowsエクスペリエンスインデックスもあわせて計測している。

 結果は、下に示したとおりで、グラフィックス性能がやや低いことを除けば、パフォーマンスは十分だ。特に、今回の試用機はストレージとしてSSDが搭載されていたので、ディスク周りのベンチ結果は非常に優秀だ。

 実際にいくつかのアプリケーションを使ってみたが、アプリケーションの起動や動作も高速で、非常に快適であった。差額も少なく、企業でクライアントPCとして使う場合は、それほど大容量のストレージは不要なことが多いので、予算が許すのならSSDを選択することをお勧めしたい。

OptiPlex 780USFFのベンチマーク結果
Windowsエクスペリエンスインデックス
プロセッサ 6.7
メモリ 5.9
グラフィックス 4.5
ゲーム用グラフィックス 3.5
プライマリハードディスク 7.3
PCMark05
PCMark Score N/A
CPU Score 8380
Memory Score 6668
Graphics Score 2342
HDD Score 21924
CrystalDiskMark
シーケンシャルリード 203.1
シーケンシャルライト 119.7
ランダムリード512KB 160.9
ランダムライト512KB 83.08
ランダムリード4KB 23.16
ランダムライト4KB 6.321
CrystalMark 2004R3
Mark 123690
ALU 33790
FPU 29136
MEM 17875
HDD 25492
GDI 12632
D2D 2008
OGL 2757

企業向けクライアントPCとしての完成度は高い

 OptiPlex 780USFFは、体積約3.7リットルという非常にコンパクトなケースに、十分な性能と機能を凝縮した製品であり、企業向けクライアントPCとしての完成度は高い。一般に、ケースが小さいほうが冷却設計が難しくなるが、OptiPlex 780USFFは動作中の騒音も静かであり、ほとんど気にならないレベルであった。このサイズの筺体であれば、大型のACアダプターを外付けにする機種も多いが、電源を内蔵して、かつこの動作音の低さである点は利点と言えそうだ。

また、液晶ディスプレーと組み合わせて一体型PCとして使えるAIOモニタスタンドも面白い。

 通常の液晶一体型PCの場合、液晶の交換ができないので、本体と液晶のどちらかが先に陳腐化してしまったり、液晶サイズの選択肢が限られるという弱点があるが、本体と液晶ディスプレーを別々に組み合わせられるこのシステムなら、そうした液晶一体型PCの弱点を解消できる。

 最近では作業スペースの狭さから、オフィス据え置きでもノートPCが選択されるケースが多いと聞く。しかし、ノートでは性能的にも制限があり、ディスプレーやキーボードも自由に選ぶことができない。液晶ディスプレーが低価格化している昨今、デスクトップを選択する意義はあるだろう。省スペース性の高いクライアントPCを探している人には、特にお勧めしたい製品だ。

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