SSDモデルでディスク性能が非常に高い
参考のためにいくつかベンチマークテストを行ってみた。利用したベンチマークテストは「PCMark05」「CrystalDiskMark」「CrystalMark 2004R3」の3つで、Windowsエクスペリエンスインデックスもあわせて計測している。
結果は、下に示したとおりで、グラフィックス性能がやや低いことを除けば、パフォーマンスは十分だ。特に、今回の試用機はストレージとしてSSDが搭載されていたので、ディスク周りのベンチ結果は非常に優秀だ。
実際にいくつかのアプリケーションを使ってみたが、アプリケーションの起動や動作も高速で、非常に快適であった。差額も少なく、企業でクライアントPCとして使う場合は、それほど大容量のストレージは不要なことが多いので、予算が許すのならSSDを選択することをお勧めしたい。
OptiPlex 780USFFのベンチマーク結果 | ||
---|---|---|
Windowsエクスペリエンスインデックス | ||
プロセッサ | 6.7 | |
メモリ | 5.9 | |
グラフィックス | 4.5 | |
ゲーム用グラフィックス | 3.5 | |
プライマリハードディスク | 7.3 | |
PCMark05 | ||
PCMark Score | N/A | |
CPU Score | 8380 | |
Memory Score | 6668 | |
Graphics Score | 2342 | |
HDD Score | 21924 | |
CrystalDiskMark | ||
シーケンシャルリード | 203.1 | |
シーケンシャルライト | 119.7 | |
ランダムリード512KB | 160.9 | |
ランダムライト512KB | 83.08 | |
ランダムリード4KB | 23.16 | |
ランダムライト4KB | 6.321 | |
CrystalMark 2004R3 | ||
Mark | 123690 | |
ALU | 33790 | |
FPU | 29136 | |
MEM | 17875 | |
HDD | 25492 | |
GDI | 12632 | |
D2D | 2008 | |
OGL | 2757 |
企業向けクライアントPCとしての完成度は高い
OptiPlex 780USFFは、体積約3.7リットルという非常にコンパクトなケースに、十分な性能と機能を凝縮した製品であり、企業向けクライアントPCとしての完成度は高い。一般に、ケースが小さいほうが冷却設計が難しくなるが、OptiPlex 780USFFは動作中の騒音も静かであり、ほとんど気にならないレベルであった。このサイズの筺体であれば、大型のACアダプターを外付けにする機種も多いが、電源を内蔵して、かつこの動作音の低さである点は利点と言えそうだ。
また、液晶ディスプレーと組み合わせて一体型PCとして使えるAIOモニタスタンドも面白い。
通常の液晶一体型PCの場合、液晶の交換ができないので、本体と液晶のどちらかが先に陳腐化してしまったり、液晶サイズの選択肢が限られるという弱点があるが、本体と液晶ディスプレーを別々に組み合わせられるこのシステムなら、そうした液晶一体型PCの弱点を解消できる。
最近では作業スペースの狭さから、オフィス据え置きでもノートPCが選択されるケースが多いと聞く。しかし、ノートでは性能的にも制限があり、ディスプレーやキーボードも自由に選ぶことができない。液晶ディスプレーが低価格化している昨今、デスクトップを選択する意義はあるだろう。省スペース性の高いクライアントPCを探している人には、特にお勧めしたい製品だ。