Windows 7対応の裏側に見た国内ISVの秘めた実力 第5回
エムオーテックス「LanScope」
Silverlight 3採用UIで5年間の操作ログを数クリックで分析
2010年01月08日 15時00分更新
守りのセキュリティから
攻めの利益拡大、資産管理へ
―― マネージャも64bit対応しているのでしょうか?
井上 今回ログ記録の期間を拡大したので、それに合わせて64bit版のデータベースエンジンを搭載し、選択可能になっています。そのためマネージャも64bit対応しました。やはり大量の情報を扱うには、大量のメモリーが必要ですから。
―― 管理可能なクライアント数は最大でどれぐらいでしょう?
井上 実際のユーザー事例では、3~4万クライアントを利用されているケースがあります。こうした場合、クライアントのログを1ヵ所に送ると、それだけでネットワークの負荷が大きくなってしまうので、さまざまな工夫が必要です。LanScopeでは負荷なくログを集めて、これを分散処理するという仕組みになっています。たとえば、クライアント数が多い場合には、「サブ」となるマネージャを複数置き、そこで処理した結果を上位のマネージャに送るといった構成が可能です。
―― LanScopeは今後、どういった方向に進化していくのでしょうか?
中本 アプリケーションのリモートインストールといった管理機能を強化したいと考えています。また、資産管理機能を活用するとソフトウェアの利用率なども調査できます。これを生かして、たとえば、利用率の低いソフトの導入は必要なマシンのみに絞るといった効率的な資産管理が可能になります。
これまでは、さまざまな危険な操作から企業やネットワークを守るといった「受動的」な部分が前面に出ていましたが、こうした管理機能を有効活用することで、「積極的」に利益拡大につながる成果が出せるようになります。
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