企業システムを席巻する BI最新事情 第6回

Microsoft SharePoint Conference 2010レポート

第14の波に乗れ！新SharePointとOffice 2010が披露

次世代Office
変わったポイントは？

　「オフィスはマンモス。フィードバックもたくさんいただき、丁寧に反映した」――基調講演に引き続き記者会見に臨んだ横井氏は、Office 2010のために集まったユーザーからのフィードバックが数TB分存在することを語り、その中の逸話として「コピー＆ペーストによるものだ」を挙げた。デモンストレーションは、その“コピペ”から始まった。

　ユーザーがコピー＆ペーストをして、次にどのような行動を取るか？　最も多いのが、「アンドゥ」だという（頷ける結果だ！）。だから、Excel 2010ではペーストに改良を加えている。

ペーストする際に、貼り付け方をアイコンで選べるようになった。今まで「貼り付けたとたんにレイアウトが崩れたよ！」という経験のある、ほぼすべてのExcelユーザーに朗報だ

　Excel 2010といえば、情報の見える化と分析能力だが、その機能もデモでたっぷり紹介された。特にセル内にグラフを表示するスパークラインも、折れ線だけではなく棒グラフにすることで、より数値を深く把握できるなど、今後のExcelの使い方を広げそうだ。

アイコンセットを使い、数値の高低でセルに変化を持たせる

神奈川は成績優秀だからOK印のチェックが入り、広島は成績が悪いため×印が入っている。前ページで紹介したスパークラインも表示しているが、実はこの状態では真実は分からない（左）。右画面、スパークラインを、折れ線から棒グラフにすると、一見成績の良かった神奈川が後半総崩れして現在問題だらけなのに対し、広島は上り坂であることがはっきり見て取れる。実は、左画面でも広島の上り調子は分かるのだが、折れ線グラフではなかなか判明しづらい

　Excel 2010では続いて、印刷関連の機能も紹介された。

Excel 2010の「印刷」メニューでは、細かいプレビュー確認や設定が可能に。これでもう、ヘンなプリントアウトに悩まされることがなくなる!?

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