その3――自分に合ったセキュリティーソフトはどれ?
最後に、それぞれのソフトの特徴となる機能と、それがどんなユーザーに向いているかを比較しよう。初心者向きの「何もしなくていい」ソフトを選ぶのか、上級者向きの「すべてを自由にカスタマイズ」できるソフトを選ぶのかは自分次第。自分にとって最も「使いやすい」ソフトを見つけてほしい。
Norton Internet Security 2010|思いのままにカスタマイズ
分かりやすさ、カスタマイズのしやすさでは「ノートン インターネットセキュリティ 2010」が一番だ。メイン画面での各種機能のオン/オフ設定が可能で、状況の一覧性も高い。ある程度の知識があれば、CPUやメモリーへの負荷が抑えられており、細かなカスタマイズも可能だ。ただし、ネットブックなどパソコン側の表示解像度が低いと、一部の画面がはみ出すかもしれない。
G Data Internet Security 2010|お手軽・安価なウイルス対策
新たな脅威に対して発見精度の高さでいえば「G Data インターネットセキュリティ 2010」が良いだろう。オプション的な機能を削る代わりに、ウイルス対策を強化してあり、2種類の検索エンジンで的確に発見する。3台まで導入可能であり、価格も安価だ。ただし、日本での知名度が低いこともあってか、使いやすさの面では洗練性に欠けるところもある。
ウイルスバスター2010|簡単操作でおまかせ安心
セキュリティやウイルス対策についてそれほど知っていなくても簡単に扱えて、ほとんどの処理が自動化され、ユーザー操作の邪魔にならないということでは「ウイルスバスター2010」がオススメだ。同一世帯内のパソコンに3台までインストールでき、リモートでも制御できるのはまさに家庭向けである。面倒なことが嫌いなら、これを導入して任せてしまってもいい。
Kaspersky Internet Security 2010|強力な助っ人を使いこなせ!
機能面で突出しているのは、間違いなく「Kaspersky Internet Security 2010」である。USBメモリー対策や独自の仮想マシンを使っての検証など最新かつ高度な機能が組み込まれているからだ。これだけの機能を、一般的な個人ユーザーが必要とするか? あるいは使いこなせるか? については少々疑問だが、“解るひと”にとっては強力な助っ人となるだろう。
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