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あなたの知らないWindows 第12回

Westmere世代CPUへの最適化を進めたWindows 7

2009年10月01日 12時00分更新

文● 山本雅史

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SSE4でトランスコードが高速化

 Windows 7では、エクスプローラー上で、動画ファイルをポータブルビデオプレーヤーにコピーする際に、プレーヤー側に合わせて自動的にトランスコードする。例えば、HD映像を携帯向けの低解像度なH.264フォーマットに変換する、といったことが可能になる(対応するプレーヤーが必要)。SSE4をサポートしているCPUなら、トランスコードが高速になる。

Windows 7では、ドラッグ&ドロップで動画ファイルを……

Windows 7では、ドラッグ&ドロップで動画ファイルをポータブルプレーヤーにコピーすると、自動的にトランスコードされる

Windows 7のトランスコードは、SSE4を使って高速に処理する

Windows 7のトランスコードは、SSE4を使って高速に処理する


WestmereでのWindows 7のメリット

 IDFレポート Vol.1でも解説したように、WestmereはAES暗号の処理をハードウェアでサポートしている(AES-NI)。またWindows 7では、暗号処理のCrypt APIでWestmereのAES-NIをサポートしている。そのためWestmereを使用した場合、OSが自動でAES-NIを利用して、高速に暗号化/復号化を処理できる。

 例えば、Windows 7でHDDを暗号化する「BitLocker」は、Westmereを利用していれば、ハードウェアで高速に処理される。そのため、暗号化/復号化による負荷は大きく削減されて、HDD全体を暗号化してもアクセスが遅くならずに利用できる。

Westmereでは暗号化のAESをハードウェアで処理するAES-NI命令が追加されている

Westmereでは暗号化のAESをハードウェアで処理するAES-NI命令が追加されている

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