使い勝手にも配慮されたAX-V465
AX-V465は基本的な操作を少ない手間でできるように工夫が凝らされているのも便利な点だ。それが本体のフロントパネルとリモコンに用意された「SCENE」ボタンだ。
SCENEボタンは入力ソースと音場設定をプリセットできる機能で、「BD/DVD」「TV」「CD」「RADIO」の4つのボタンが用意されている。それぞれに入力ソースと音場設定が登録されており、もちろんカスタマイズすることも可能である。
ちなみに初期設定では、「BD/DVD」を押すと入力ソースが「HDMI1」になり、音場プログラムは「Straight」に切り替わる。このStraightは、入力された音声信号を音場効果を使わずに適切なデコーダーで出力するというもの。こうした設定を1つのボタンで切り換えられるのは非常に便利だ。
豊富な音場プログラムで映画や音楽を堪能
さて、ヤマハのAVアンプというと豊富な音場プログラムが特徴となっているが、AX-V465でも「シネマDSP」を搭載し、計38種類のプログラムが利用できる。
今回、スピーカーはフロント2本の2ch構成で、5.1chのソースを再生すると本来センターやサラウンドスピーカーの音もフロントスピーカーから出力されるため、そのままではサラウンド的な音の広がりはない。しかし音場プログラムを使うことにより、2ch構成でもそれなりのサラウンド感が得られる。
音場プログラムは映画用やゲーム用、音楽用などに分けられており、たとえば映画用であれば「Spectacle」や「Adventure」などがある。それぞれでハッキリ違いが分かるほど性格の異なるプログラムになっているので、ソースに合わせて最適なプログラムを選びたいところ。
DVD再生時に音場プログラムが有効であるのはもちろん、音楽CDやライブDVDの再生時にも楽しめる。特に我が家はリビングにCDプレーヤーがないため、どうしてもCDを聴きたい場合はDVDレコーダーを使って再生している。
このときは当然AVアンプを通して音楽を出力するわけだが、「Hall in Munich」や「Chamber」といった音場プログラムを使うと残響音が加わって独特の臨場感を堪能できる。頻繁に使う機能ではないが、ちょっと雰囲気を変えてみたいといった場面では意外と楽しめる。
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