失敗しても「イーデスヨォ」
―― ところで、なんで「イーデスカ?」を言わせてみようと思ったんですか?
金森 実はこれ、失敗作なんですね。
―― はっ?
金森 今度出るKORG DS-10 PLUSのデモ曲を作っているんですが、その中でDS-10と言わせるつもりなんです。こんな感じで。
―― おー、すごい! ちゃんとDS-10って言ってるじゃないですか。まだ開発中なので読者の皆さんにお聴かせできないのが残念ですが。
金森 その途中で失敗した結果が「イーデスカ?」なんです。たとえば、この辺のパッチコードを抜いてみるとですね……。
―― おっ、なんか「DS-10」って言っているように聴こえますけど!
金森 失敗ですけどね。これにLFOでピッチの変化を付けたら「イーデスカ?」になったんです。ネタとして面白いから、こないだのガジェ音に持っていったんですけど。
―― 失敗は発明の母、というか偶然の産物なんですね。ってことは「イーデスカ?」ができたからと言って「ダメデスネ」とか「ザケンジャネエヨ」なんかは難しいわけですか?
金森 狙って作るのは難しいですね(笑)。母音はともかく、子音が難しいので、なかなか狙った通りの発音にはなりません。ガジェ音でもやったんですが「ABCの歌」も苦労しました。
でも音作りのテーマとしては非常に面白いですね。次のページにセッティング画面を載せるので、読者の皆さんも自分のDSに「イーデスカ?」を言わせるとイーデスヨ!
※なお「ABCの歌」の詳細は「KORG DS-10 PLUS Limited Edition」(「大人の科学マガジン」制作ガイドブック同梱)に収録される予定。音作りの秘密が知りたい人は、大人の科学マガジン版がお勧め!