基本機能に集中し低価格化を実現した「REGZA A8000」
続いてチェックしたのは、東芝の「REGZA A8000」シリーズの19V型ワイドモデル「19A8000」だ。こちらもREGZAシリーズのローエンドモデルという位置付けで、その中でも19V型はもっとも小型の部類に入る。実売価格は4万5000円前後だ。
液晶パネルの解像度は1366×768ドットで、映像処理回路は「新メタブレイン・プロ」を搭載する。年間消費電力は、KDL-19J5と同じく40kWh/年となっている。
REGZAシリーズというと、上位モデルに搭載されているNAS、あるいはUSB HDDへの番組録画機能が思い浮かぶが、A8000シリーズはこうした機能を省き、テレビとしての基本機能に絞ることで低価格化を実現している。
ただ、高画質化に関する機能は妥協しておらず、REGZAシリーズの特徴でもある「おまかせドンピシャ高画質」を搭載しているのが大きな特徴だ。
この機能は設置場所の照明環境や部屋の照度、映像の内容などから自動的に最適な画質モードに切り替えてくれるというもの。外光が差し込む昼間と、室内の蛍光灯だけの夜間では当然映像の見え方は大きく変わるが、REGZAはこうした外部環境に合わせて画質を調整することで、場面に応じた適切な映像を出力してくれる。
また、個人的に気に入ったのは付属のリモコンだ。選局のための12ボタンをリモコン上部に大きく配置し、もっとも頻繁に行なう放送局の切り替えが操作しやすいように配慮されている。赤外線送信部が2つあり、リモコンをテレビに向けた時に正面と下方に信号が送信されるようになっている。リモコンの向き(高さ)をそれほど気にすることなく操作できる。
番組表は全画面と画面下1/4程度に表示するコンパクトな表示モードの2種類が用意されている。さらに、日時指定ジャンプ機能により、チェックしたい日時の番組表を簡単に表示できる。番組表を多用するユーザーには、非常にありがたい機能だろう。
ただ、コストダウンの影響か、チューナーは地デジのみの対応。また、Ethernet端子も省かれており、アクトビラにも非対応。このあたりをどう評価するかが、本機の購入のポイントになるだろう。
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