方法その3
1台のケータイに
もうひとつの番号を付け加える
ここまでのやり方は、あくまでケータイ1台、電話番号も1つという方法。しかし、ドコモとソフトバンクでは「1台で2つの電話番号」を持てるサービスが存在する。
仕事専用の番号をもうひとつ作り、その番号だけを仕事のみに使えばいいというワケだ。請求書は番号それぞれで発行できるし、明細書の発行も可能。なお以下の事例では2つの番号を同じ名義人として考えている。
NTTドコモの場合
ドコモには1台のケータイに複数の番号を持たせる方法として、「マルチナンバー」と「2in1」の2種類がある。まずこの違いを整理しておこう。
マルチナンバーとは?
- 1台のケータイに最大2つの電話番号を追加できる(1台3番号も可能)
- 付加番号1つにつき月525円
- 請求書を分けた場合、付加番号1つにつき月157円追加(まとめた場合は不要)
- 明細書作成の場合、付加番号1つにつき月105円
2in1とは?
- 電話番号にBナンバーを付加する
- Bナンバー用のメールアドレスを追加可能
- 専用料金プランに申し込みが必要(基本使用料は840円~)
- それぞれのナンバーで請求書が作成される。ともに無料
- 明細書作成の場合、それぞれ月105円(いずれかだけも可能)
マルチナンバーは、1台のケータイに複数の番号を割り当てられ、発信ごとにどちらの番号から電話するかを選択でき、それぞれの番号ごとに請求書が送られてくるという感覚だ。
一方、2in1はケータイ2台分の機能が1台に収められたという感覚に近い。2つ目となるBナンバーにも基本使用料が必要で、もっとも安いベーシックプランは月840円だが、上のコースを選ぶと基本使用料が高額になる代わりに、無料通信分が存在し、通話料の単価も安くなる。
プライベートと仕事とで完全にモードを切り替えるような使い方をするなら2in1だが、「仕事用の通話代を分ける」だけならマルチナンバーのほうが楽だろう。さらに重要なのはどちらを使っても「iモード使用料」「パケ・ホーダイ ダブル」は1台分で済むという点もメリットである。
ドコモ2台持ち | 1台目+2in1(タイプSS) | 1台目+マルチナンバー | |
---|---|---|---|
基本使用料 | 1960円(980円×2) | 1960円(980円×2) | 1505円(980円+525円) |
iモード使用料 | 630円(315円×2) | 315円(1台分) | 315円(1台分) |
パケット定額代(下限) | 980円(490円×2) | 490円(1台分) | 490円(1台分) |
合計 | 3570円 | 2765円 | 2310円 |
ソフトバンクの場合
ソフトバンクなら実質0円端末もあるので「2台持ちでいいのでは?」と思う人もいるだろう。だがソフトバンクの1台2役のサービス「ダブルナンバー」は基本料金が140円安くなるのがお得だ。
また、2台持ちした場合、どうしても解約の可能性が残る。そうなると第6回(関連記事)で触れたように端末代の残金が発生するケースもあるので、通話料金を分けるためだけに2台持ちをするのは避けた方がいいだろう。
ダブルナンバーの特徴は以下の通りだ。
- Bナンバーのホワイトプランの基本使用料が月840円
- Wホワイトへの加入も可能
- 番号ごとに請求書と明細書の発行が可能。郵送の場合、月210円
このダブルナンバーは、ドコモで言えば「2in1」に近いサービスである。基本使用料が必要な代わりに、電話番号もメールアドレスもそれぞれの番号ごとに持つことができる。
ダブルナンバーのホワイトプランは基本使用料が常に140円安いだけでなく、ドコモと同じくウェブに接続するための「S!ベーシックパック代」が1台分で済む。さらにBナンバー向けの「パケットし放題」は下限額が0円。つまり仕事で通話だけに使うのであれば1台分で済むのと同じ理屈だ。
2台持ち(ともにホワイトプラン) | 1台目+ダブルナンバー | |
---|---|---|
基本使用料 | 1960円(980円×2) | 1820円(980円+840円) |
S!ベーシックパック代 | 630円(315円×2) | 315円(1台分) |
パケット定額代(下限) | 2058円(1029円×2) | 1029円(1029円+0円) |
合計 | 4648円 | 3164円 |
以上、さまざまな方法を駆使して、仕事で必要な通話分はしっかり会社に負担してもらおう。
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