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営業マンの武器になるアクセス解析「ねこすけの足あと帳」

2009年06月16日 08時00分更新

文●小泉貴幸/通販旬報社

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訪問者ごとの行動履歴をリアルタイムで追跡

  • サービス名: ねこすけの足あと帳
  • カテゴリー: アクセス解析
  • 提供企業: ねこすけ
  • URL: http://ashiato.necosuke.jp/

 自社のWebサイトを見て問い合わせしてきたお客のことをもっと知りたい。たとえば、製造業のBtoBサイトで、問い合わせしてきたお客がどのサイトから来て、サイト内のどんなコンテンツをどれぐらい見たかを把握できれば、営業マンはお客にニーズに合ったより適切な提案を効率的にできるはずだ。

 とはいえ、そうした「訪問経路」や「関心を持ったコンテンツ」をいちいち問い合わせフォームに入力させるのはあまりにもナンセンスだ。フォームの項目が多ければ多いほど、お客は問い合わせそのものを躊躇するようになる。一方、アクセス解析ツールを使えばサイト全体の動向を把握するのは簡単だが、問い合わせがあったお客一人ひとりの情報を調べるには手間がかかる。

 そこで、Webサイトの個別訪問者をリアルタイムで追跡する「ねこすけの足あと帳」の出番だ。専用の解析用タグ(JavaScript)をHTMLに埋め込んでおけば、当該サイトをブラウザーでその時点で開いている訪問者や、少し前まで滞在していた訪問者の行動履歴や訪問経路をリアルタイムで解析し、管理画面上で常時5人分のデータ(最後に閲覧したページ/日時、閲覧したページ数)を確認できる。

ねこすけ

管理画面のサンプル。どのサイトから来てどれぐらい見たか、といった情報が一目で分かる

 しかも、あらかじめ設定したページにアクセスがあった場合に、自動的にメールで訪問者の行動履歴を送信してくれる機能もある。たとえば、問い合わせフォームの送信完了ページに設定しておけば、問い合わせ内容がサーバーに送信されると同時に、そのお客の行動履歴もメールで報告が届く。

 さらに、特定の訪問者がどのサイトから来たのか(参照元)、どのページを見ているかをセッションをまたいで調査できる。たとえば、3日前に検索エンジン経由で訪問したお客が、今度は別のキーワードで訪問し、資料請求に至った――といったケースも発見できる。

 お客の閲覧ページ履歴を知ることで、営業マンはより深い提案ができるようになり、顧客の心をがっちりつかめる確率が高くなるだろう。マーケティング担当者ではなく営業マンのためのアクセス解析ツールとして、ぜひ使いこなしたい。

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