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ネット広告の効果を予測「出稿効果シミュレータ」

2009年07月10日 08時00分更新

文●小泉貴幸/通販旬報社

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広告認知数から内容理解度まで、ディスプレイ広告の効果を予測

  • サービス名: インターネット広告出稿効果シミュレータ
  • カテゴリー: 効果測定
  • 提供企業: ビデオリサーチインタラクティブ
  • URL: http://www.videoi.co.jp/ad-sim/

 ユーザーの興味関心を表す「検索キーワード」とひもづくことで直接的なコンバージョンが見込める検索連動型広告。対して、テレビやOOH(Out Of Home:交通広告や屋外看板などの広告)のように、露出による商品認知度のアップや潜在需要の喚起といった効果を期待できるのが、バナーに代表されるディスプレイ広告だ。

 ディスプレイ広告の難点は、実際のどれぐらいの消費者に届くのか、事前に効果を予測できず、費用対効果を測りづらいこと。そのため、広告主側からすると割高感があり、出稿を躊躇するケースも少なくない。ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)が提供している「インターネット広告出稿効果シミュレータ」は、こうしたディスプレイ広告の問題解決に役立つツールだ。

インターネット広告出稿効果シミュレータ

「インターネット広告出稿効果シミュレータ」の入力ページ


インターネット広告出稿効果シミュレータ

必要項目を入力すると、広告の予測効果が表示される

 インターネット広告出稿効果シミュレータは、簡単な出稿計画を入力するだけで、広告出稿時の各種効果を予測してくれるサービス。予測値の計算には、VRIがNTTレゾナント(goo)、マイクロソフト(MSN)、ヤフーの大手ポータル3社と共同で実施した「インターネット広告効果検証調査」の結果を使っている。

 インターネット広告効果シミュレータを利用するには、業種、キャンペーンの種類、商品の種類、タレント利用の有無、テレビ出稿の有無などを選択する。想定インプレッション数とユニークユーザーを数値入力し、算出ボタンを押すと、推定広告認知者数、推定クリック数、内容理解度、広告好意度、アクセス意向など、広告出稿によって得られる効果が詳細なレポートとして表示される。

 大手ポータルサイトのユーザー調査結果がベースになっていることを考えると、インターネット広告効果シミュレータが威力を発揮するのは比較的大規模なプロモーションキャンペーンだろう。特にクロスメディアを駆使した大がかりな仕掛けを計画する際には試してみたいサービスだ。

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