アルミのオリジナル反射板がWiMAXを強くする?
今回WiMAXをNetbookと持ち歩いて感じたのだが、どうやらWiMAXを快適に使うにはいくつかコツがいるようだ。
まず、なんといってもユーティリティツールを見ながら、電波の強い場所を確認してからウェブに繋ぐということを提案したい。実際に数mずれるだけで、非常に電波が強くなるという経験を何度もした。たとえば、新橋付近のあるファーストフードショップでは、店の奥では圏外だったので、入り口付近の席へ移動した。すると、すぐに接続することができたのだ。パソコンを起動したままウロウロするのはちょっとビミョーな絵だと躊躇する気持ちも分かるが、WiMAXをより楽しむためにはダウジングのように強い電波を探してもらいたい。
もっとも、自宅の机で作業していて、電波が弱いためどうにもならんと感じている人もいるだろう。そこで、そんなあなたには下記の「USB延長ケーブル」をオススメしたい。
つまり長いケーブルでUSBを延長させて、WiMAXの端末そのものを窓際などの電波の強そうなところに設置するのだ。さらに、それだけだとおもしろくないので、米村でんじろう先生ばりに反射板も自作してみた。
自宅のWiMAX環境は冒頭で述べたようにそれなりにスピードが出るので、ここはあまりスピードの出ないアスキー・メディアワークスの会議室で実験してみた。
まず、机にS101を設置して、普通にUSBポートに差し込んで使用した場合。
会議室【机据え置き】 | ||
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条件 | 平均接続速度(Mbps) | |
Radish(下り) | 2.2 | |
Radish(上り) | 0.5 | |
gooスピードテスト(下り) | 1.5 |
次に延長ケーブルを繋ぎ合わせて5m近くに伸ばし、窓際に置いてみた場合。もちろんユーティリティソフトで確認しながら、机に置いている時よりも電波の強そうなところへ置いた。
会議室【USB延長ケーブルのみ】 | ||
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条件 | 平均接続速度(Mbps) | |
Radish(下り) | 1.1 | |
Radish(上り) | 0.7 | |
gooスピードテスト(下り) | 1.2 |
なんと残念ながら数値が下がってしまった。数m離れた窓際に置いたくらいでは、電波の隙間を埋めることができなかったのかもしれない。しかし、最後に編集部の戦車部長Yが理系の知識を総動員して作ってくれた、素敵反射板(原材料:アルミホイル、紙皿、割り箸、輪ゴム、紙コップ)を使って延長ケーブルに繋いだまま実験してみた。すると下記のような驚きの結果に。
会議室【USB延長ケーブル+お手製反射板】 | ||
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条件 | 平均接続速度(Mbps) | |
Radish(下り) | 2.3 | |
Radish(上り) | 1.1 | |
gooスピードテスト(下り) | 2.0 |
下りは最初の机に置いたパソコンに直挿しのものとそれほど変わらなかったが、上りに関しては実測値で倍近くの数値が出たのだ。もちろん、これは5回ずつの平均なので、何百回も計測すれば実はそれほど変わらないのかもしれない。しかし、せっかくWiMAXを手に入れたのに電波が弱くて使えないと思っている人には、USB延長ケーブル+アルミ皿は役立つかもしれない。
訂正とお詫び:記事初出時、誤って「アンテナ」という表記を使用しておりましたが、正確には「反射板」です。誤解を招く表現となりましたことをお詫びして訂正いたします。(2009年3月24日)