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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 ― 第62回

いつでも10Mbps超!高速WiMAX始まる

2009年02月28日 12時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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【今週の1枚】UQ WiMAXのUSBモジュール。ゼロハリのアタッシュケースのような、シルバーのクールなデザインと青いLEDランプが未来感を漂わせる。下り10Mbps前後、上りでも5Mbps前後のスピードをコンスタントにたたき出す、モバイルブロードバンド環境の到来だ

 2009年2月26日、東京・日比谷の帝国ホテルで、UQコミュニケーションズによるUQ WiMAXサービス開通式が開催された。いよいよ日本でもWiMAXのモバイルブロードバンド環境がスタートする。

 今回のサービスインと7月1日からの有料サービス、そしてその後のWiMAXの姿について、 UQコミュニケーションズ 取締役執行役員副社長 片岡浩一氏に話を聞いた。

WiMAXのスピードを体験してほしい

2月26日にスタートしたUQコミュニケーションズの高速モバイル通信サービス「UQ WiMAX」。WiMAX用端末は4種類がリリースされている

 2月26日からスタートするUQ WiMAXの売りはなんと言ってもそのスピードだ。

 「電波の強いところに関しては10Mbps以上のスピードを体験でき、強度が弱くなってきても5Mbps以上のスピードをキープできるようになります。接続性と共に、WiMAXのスピードの違いを分かってもらいたいと思っています」(片岡氏)

 実際、屋外で下り10Mbps以上、上りでも5Mbps以上のスピードを体験してみると、これまでにないリッチなワイヤレスアクセス環境であることがよく分かる。屋外でこれだけのスピードを、Wi-Fiのようにスポットをあまり気にせず利用できるという体験は初めてだった。

 ダウンロードはさることながら、アップロードの速度が今までのどんな通信よりも速い点は特筆すべきである。特に僕は写真や最近では動画を頻繁にアップロードしているため、アップロードのスピードの速さには驚かされる。

 もちろん、ケータイの未来の通信であるLTEも待ち受けているが、片岡氏はやはりインフラとしてのアプローチの違いを強調する。

 「確かに通信規格の上ではLTEの方が高速通信に見えるかもしれない。しかしOFDMA(直交波周波数分割多重アクセス)とMIMO(マルチアンテナ技術)を実現してしまえば、LTEとWiMAXの技術的な差はほぼなく、割り当て帯域の問題になります。そうなると周波数帯が広く割り当てられたWiMAXは有利ですし、約2年先行するアドバンテージがあります。展開の早さをメリットとして生かしていきたいと思います」(片岡氏)

UQコミュニケーションズの片岡浩一氏。WiMAXのスピードをぜひ体験して欲しい、と速度や接続の手軽さをアピールする。手に持っているのはExpressCard型と日本最小のUSB型WiMAXカード

 さて、気になるのはエリア。東京を中心に現在基地局を建てており、7月1日のサービスインには東名阪エリアをカバーしていくそうだ。 UQコミュニケーションズはKDDI系の会社。屋外の基地局は、auの現行の基地局への併設や、2008年3月末でサービスが終了したTU-KAの基地局の活用をしながら、エリアを広げている最中だ。

 「2月の段階では東京都内、山手線の内側でもまだまだエリアに穴があります。お客さまの使い方を見ながら、エリアを日々増やしていく予定です。公共の場所にも積極的に基地局を建てていきたいと思っていますが、地下鉄は時間とお金がかかります。Wi-Fiのサービスもありますし」(片岡氏)

首都圏44駅のWiMAX環境は整備されたようだ

 UQコミュニケーションズの自社ブランド展開「UQ WiMAX」では、Wi-Fiのオプションプランも用意するそうだ。これまでのケータイの3GのようにWiMAXを万能にするのではなく、Wi-Fiなどとのハイブリッドで、高速、快適なモバイルブロードバンド環境を構築していくという。

 「ワイヤレスブロードバンドアクセスはWiMAXだよね、というカタチで世の中に定着させていきたいと考えています」と片岡氏はアピールする。

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