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SCEI、プレイステーションシリーズの戦略説明会“PlayStation Business Briefing 2006 March”を開催――PS3/PS2/PSPの今後の展開を説明

2006年03月15日 22時43分更新

文● 編集部 内田泰仁

(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントは15日、報道関係者/アナリスト/ソフトウェアメーカーなど向けの戦略説明会“PlayStation Business Briefing 2006 March”を開催し、次世代ゲーム機『プレイステーション 3』(以下PS3)の展開に向けた進捗状況、現行機種の『プレイステーション 2』(PS2)や『プレイステーション・ポータブル』(PSP)の現在のビジネス概況や今後の展開についての説明を、同社代表取締役社長の久夛良木健(くたらぎ けん)氏が行なった。最大のトピックは、すでにこちらの記事で報じたとおりPS3の発売時期変更の話題だったが、現在進行中のビジネスから今後のコンピューター・エンターテインメントの方向性まで、幅広いテーマが取り上げられた。

代表取締役社長の久夛良木健氏PS3の仕様概要。このうち、HDDについては標準搭載かオプションかを明言せず、「搭載するという前提で開発を進めてほしい」と含みのあるコメントをソフトメーカーに対して述べている

まず、PS3の発売時期に関しては、従来予定されていた2006年春予定から、2006年11月上旬、日本/アジア、北米、欧州で同時期発売に変更となった。月産台数は100万台規模目標で、2006年度中に600万台規模の生産を行なうとしている。大幅なスケジュールの見直しの理由について久夛良木氏は、BD-ROM規格の最終仕様確定が当初同社が期待していた2005年夏から2006年3月に大きくずれ込んだこと、PS3の映像出力端子として採用するHDMIの仕様が近く更新され、同社が要求するスペックを満たすものになること、という2点を挙げている。

特にBD-ROMに関しては、「ピュアなAV機器として、(BD-ROMプレーヤーが初年度に)年間100万台、1000万台規模になるのは難しいが、(PS2でのDVD普及促進に貢献した実績から)PS3であればそれが可能」であり、BD-ROMビジネスの立ち上げは、コンテンツ事業や大画面/高解像度テレビ市場の拡大にも多大な影響を与えることから、PS3がBlu-Ray規格自体の普及に非常に大きな責任を担っていると考えているという。そのため、PS3でのBD-ROM対応は決して除外することのない必須項目であり、「PS3は“プアマンズBDプレーヤー”(=低価格/低機能な普及型BD-ROMプレーヤー)ではないかという声もあるが、最新の仕様に対応した最先端のプレーヤー」となるとも述べ、BD-ROMプレーヤー普及に向けた強力なプレーヤーとして市場に投入していくとの方針を示した。

PS3専用ゲームソフトに関しては、現時点ではすべてBD-ROMで供給する方針だというが、この点に関しては今後ソフトメーカーの意見なども聞いて調整を行なっていくという。また、全タイトルをBD-ROMで提供するにあたってのメディアの生産体制については、ワールドワイドで月産1000万枚体制を確保し、製造コストは現在の2層DVD-ROMと同水準の実現を目指すとしている。

なお、ソフトメーカー向けの開発キットは、最終仕様版を5月から提供する予定。提供価格は、PS2用開発キットの初期価格と同水準になる予定だという。

ワールドワイドでのPS2の月産販売台数の推移PS2および初代プレイステーションの国別世帯普及率

久夛良木氏はこのほか、現行機種のPS2やPSPのビジネス概況を説明。PS2については、発売6年で販売台数が1億台、ソフトの販売枚数が10億枚、ソフトタイトル数の6732枚に達し、「安定的なプラットフォームに成長」したと述べた。また、今後の展開については、「今後もソフトベンダーやユーザーに安定したプラットフォームとして供給を続ける」として、PS3のリリース後もPS2プラットフォームでのビジネスを同社およびソフトメーカーともに継続し、需要を刺激するような施策を必要に応じて実施するほか、4~5年間は相当数のハードウェアを市場に投入を続けていくとしている。

リリース後14ヵ月のPS/PS2/PSPの販売台数。PSPはPS/PS2を上回るスピードで台数が伸びたとしているPSPと『ニンテンドーDS』の世代/性別別のユーザー統計。ニンテンドーDSは低年齢層や女性層も多い点が特徴的

一方PSPについては、初代『プレイステーション』(PS)やPS2を上回るスピードでグローバルでのビジネスの立ち上げが進んでいるといい、日米欧ともに着実に成長しているという。しかし、ユーザー属性を調査したところ、ユーザー層の中心は20代/男性となり、競合製品である任天堂(株)の『ニンテンドーDS』が10代のユーザーや女性層の取り込みに成功していることから、今後の課題として、未開拓のユーザー層に対する取り組みを今後さらに強化したいと述べ、会に出席しているソフトメーカー関係者にも協力を訴えた。

PSPのソフトアップデートおよびオプション製品のリリーススケジュール人気の本体カラーだという“セラミック・ホワイト”のベースモデルが22日に発売となる。これまで行なわれていなかった海外でのベースモデル販売も3月から順次開始

また、PSPの今後の展開については、インターネットを経由したOS/内蔵ソフトウェア部分の強化とオプション類の強化を順次行なっていくという。この日のプレゼンテーション中で紹介された主な機能/製品は以下のとおり。

  • RSSチャンネル(春のソフトアップデートで追加、夏にはビデオもサポート)
  • Macromedia Flash(春のソフトアップデートで追加)
  • カメラ(9月リリース予定)
  • GPSレシーバー(10月リリース予定)
  • Video/Voice Communication over IP(10月リリース予定)
  • メモリースティックからの起動(秋のソフトアップデートで追加予定)

このうち、メモリースティックからの起動機能の追加では、ネットワーク配信によるソフト販売(PSPタイトルに加えて、初代PSのタイトルのエミュレーション版も実現を目指す)を視野に入れ、PS2ではインフラ事情などから実現が遅れていた“e-Distribution”展開に取り組んでいきたいとしている。

PSシリーズをコアとしたネットワークサービスについての展望。PS3の発売と同時に、オープンなインターネットをベースに他社の既存サービスとの接続性も考慮したプラットフォームの提供を行なっていく方針だというプレゼンテーションの最後に久夛良木氏は、将来のゲーム機/コンピューターエンターテインメントの展開についても触れ、PS/PS2による3D CGによる“空間”の実現をさらに発展させ、PS3以降は、3D+リアルタイム性による“4次元の世界”“ライブな世界”の実現に向かっていくとの展望を示した

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