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沖データ、ネットワーク機能を重視したカラー複合機『C5510MFP』を発売――A4カラー複合機ではスキャン・プリント・コピーが最速!

2005年11月25日 19時34分更新

文● 編集部 小西利明

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A4カラー複合機『C5510MFP』。プリンターエンジンは『C3100』をベースとしている
A4カラー複合機『C5510MFP』。プリンターエンジンは『C3100』をベースとしている

沖データ(株)は25日、東京都内のホテルにて新製品発表会を開催。国内カラー複合機市場への参入と、第1弾製品となるA4カラー複合機『C5510MFP』を発表、同日発売を開始した。価格は19万7400円。出荷時期は1月中旬の予定。

沖データ 代表取締役社長の前野幹彦氏 ステージではチアダンサーが踊り、お祭り感を盛り上げる
沖データ 代表取締役社長の前野幹彦氏ステージではチアダンサーが踊り、お祭り感を盛り上げる

チアダンサーが踊るショーアップされた出だしで始まった発表会では、同社代表取締役社長の前野幹彦氏が、海外市場に力を入れていた従来のビジネスの状況を述べたうえで、「今後の沖データにとって重要なのは、日本国内市場でのポジショニング」として、2005年には国内販売強化に向けた施策を執り行なってきたことを強調した。今回発表されたC5510MFPは、今年5月に欧州で発売され、A4カラー複合機では市場シェア18%の2位となるなど好評の製品とのことで、人気機種を国内にも投入することで、国内カラーページプリンター市場でのシェアを2006年度には25%(2005年度は10%)まで拡大、ワールドワイドでの売上高5000億円を目指すとした。

C5510MFPは、A4カラープリンター、スキャナー、カラーコピー機の機能が一体となった複合機である。ターゲットする市場を、複合機では一般的なSOHOではなく、企業内のワークグループとしており、そのためファクスはすでにある場合が多いとして、ファクス機能は持たない。カラープリンター部分は、同社のA4カラーページプリンター『C3100』をベースとしている。C5510MFPの主な特徴は以下のとおり。

スキャン、プリント、コピーがクラス最速
スキャン速度(10ppm)、フルカラー印刷速度(12ppm、モノクロ20ppm)、フルカラーコピー速度(8cpm:copy per minute、モノクロ16cpm)と、A4カラー複合機では最速。
多彩なネットワーク機能
パソコンを使わず複合機から直接、スキャン画像を電子メールで配布したり、Windows共有フォルダー、HTTPサーバー、FTPサーバーに保存できる。
ネットワーク経由でスキャンデータを保存/送信する多彩な機能が、C5510MFPの売りである。通常のスキャナーのように、パソコン側から操作してのスキャンも可能だ
ネットワーク経由でスキャンデータを保存/送信する多彩な機能が、C5510MFPの売りである。通常のスキャナーのように、パソコン側から操作してのスキャンも可能だ

デモも交えて強調されたのは、C5510MFPが欧州でも好評を博したというスキャナーのネットワーク機能である。“Scan to E-Mail”“Scan to CIFS(Common Internet File System)”“Scan to FTP”“Scan to HTTP”の4機能が用意されており、パソコンを介することなくC5510MFP本体から直接、スキャンした画像を電子メールで登録されたアドレスに送ったり、Windows共有フォルダー(Windows XP Professional/2000)やHTTPサーバーなどに保存できる。これにより、スキャン作業専用のパソコンを不要にできるとしている。宛先や保存先はあらかじめ登録しておく必要があるが、C5510MFPの操作パネルだけで、保存先を選択できる。携帯電話に電子メールで送付して、スキャンデータを携帯電話上で確認するといった使い方も可能だ。スキャンした画像はJPEGやTIFF、MTIFF、PDF形式での保存が可能である。Windows共有フォルダーやFTPサーバー、HTTPサーバーのアドレスは、合計20件まで登録可能。



C5510MFPの操作パネル説明図 登録済みのWindows共有フォルダーを選択している様子。選択されたフォルダーに、スキャン画像が自動で保存される
C5510MFPの操作パネル説明図登録済みのWindows共有フォルダーを選択している様子。選択されたフォルダーに、スキャン画像が自動で保存される

スキャナー部分の光学解像度は、600×600dpi。入力階調は48bit。プリンター部の出力解像度は1200×1600dpi。印刷のランニングコストは、カラー1枚約11.9円、モノクロ約2.9円となっている。搭載するインターフェースは10/100BASE-TX、USB 2.0。本体には50枚の連続給紙が可能なADF(Auto Document Feeder:自動原稿送り装置)が付属している。ネットワーク、またはUSB 2.0経由で接続可能なOSは、Windows XP/2000/Me/98/NT 5.0(SP5以上、ネットワーク接続のみ)、Windows Server 2003。また付属ソフトとして、画像ファイリングソフト『PaperPort SE Ver.9』が付属する。

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