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沖データ、オフィス向けカラーページプリンターの新シリーズ“OKI C Series”を発表──20万円を切るA3カラーページプリンターなど3機種

2005年01月19日 23時46分更新

文● 編集部 新海宏一郎

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今回発表された“OKI C Series”3機種
今回発表された“OKI C Series”3機種。左から『C5200n』『C9150dn』『C3100』
(株)沖データは19日、都内・新宿のホテルにおいて新製品発表会を開催し、オフィス向けカラーページプリンターの新シリーズ“OKI C Series”3機種の出荷を2月上旬に開始すると発表した。ラインナップはA3ノビ対応の『C9150dn』と、A4対応の『C5200n』と『C3100』の計3機種。C9150dnはA4カラー毎分30枚の印刷が行なえ、自動両面印刷やネットワーク機能にも対応したハイスペックモデル。C5200nはA4カラー毎分16枚の印刷が行なえ、ネットワーク機能を搭載したオフィス向けモデル。C3100は毎分12枚の印刷が行なえるUSB 2.0対応のSOHO/個人向けモデル。価格はC9150dnが19万7400円、C5200nが10万4790円、C3100は8万790円となる。



代表取締役社長の前野幹彦氏
代表取締役社長の前野幹彦氏
発表会では、同社代表取締役社長の前野幹彦(まえのみきひこ)氏が登壇し新シリーズの説明を行なった。前野氏は“OKI C Series”を立ち上げた背景として、日本においてもオフィス向けのカラーページプリンターの需要が拡大し、低価格化が進んでいることから、ビジネス向けに特化したカラーページプリンターが必要と判断したと説明。従来の“MICROLINE(マイクロライン)”シリーズについては、主にDTP業務向けのプロ用カラーページプリンターや企業の基幹業務向けドットインパクトプリンターとして展開するとした。すでに、日本以外ではMICROLINEシリーズを基幹業務やプロ向けのページプリンターのみで展開しており、そのほかはすべてC Seriesで展開しているという。

また同氏は、全世界での販売実績が月間2万台、累計40万台に達したことを報告した。これは、高速性や低消費電力、長寿命が特徴のLED技術を20年前の“タンデムページプリンター”の時代から一貫して開発・採用してきたことによるもので、同社独自のインクヘッド“Digital LEDヘッド”が世界に認められ証拠であると、同社のDigital LEDヘッド技術をアピールした。同社では、2005年度のシェア20%と、3製品合計で3万台の販売を目標としている。



全世界の販売実績を示すスライド 2005年度の販売数およびシェア目標を示すスライド
全世界の販売実績2005年度の販売数およびシェア目標
お詫びと訂正:掲載当初、販売数やシェア目標を2005年度と記載していましたが、正しくは2006年度でした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2005年2月2日)

20万円を切るA3カラーページプリンター『C9150dn』

『C9150dn』
『C9150dn』

『C9150dn』は、独自の4連Digital LEDヘッド(ドットピッチは600dpi)により4色を一度の行程で印刷する“シングルパスカラーテクノロジー”を採用することで、A4カラーを毎分30枚、モノクロ毎分37枚の印刷スピードを実現したA3ノビ対応のハイスペックカラーページプリンター。標準で自動両面印刷やネットワーク機能(10/100BASE-TX対応)に対応するのが特徴。印刷機能として、トナー濃度を自動的に調節し、オフィス文章の色を見やすく印刷する“オフィスドキュメントモード”や、通常印刷時の約90%のトナー量で印刷する“トナーセーブ”機能などを搭載する。

両面印刷時の印刷速度はA4カラーが毎分28枚、A4モノクロが32枚となる。ファーストプリントは、カラーが約11.5秒、モノクロが約10秒。解像度は600×600dpiと1200×600dpiの2モードを用意する。用紙はA3ノビ(最大328×1200mm)/A3/B4/A4/B5/A5/A6/レター/リーガル/エグゼクティブ/封筒/はがき/往復はがきに対応。給紙は標準で650枚、オプションで最大2850枚に拡張できる。装置寿命は5年または100万枚。

インターフェースは、パラレル(IEEE 1284準拠双方向)、Ethernet(10/100BASE-TX)、USB 2.0/1.1。本体サイズは幅666×奥行き626×高さ460mm、重量は約63.3kg。電源はAC100Vで、消費電力は最大1600W(平均650W、節電モードで30W以下)。対応OSは、パラレル/ネットワーク接続時がWindows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP、Windows Server 2003、USB接続時がWindows 98/Me/2000/XP、Windows Server 2003。各種ドライバーソフトのほか、アプリケーションとして、リモートコントロール機能やメンテナンス通知機能などを搭載した『PrintSuperVision』や大規模ネットワークでのプリンタードライバーインストール作業を簡易化する『ウェブ Driver Installer』などを収録したCD-ROMが付属する。

なお、1月19日から3月31日までの期間中にC9150dnを購入すると、通常の6ヵ月保証に加えて1年間保守サービスが延長される“とことん安心!サポートパックプレゼントキャンペーン”を実施する。

ネットワーク機能搭載で10万円台のA4カラーページプリンター『C5200n』

『C5200n』
『C5200n』

『C5200n』は、2004年4月に発表した『MICROLINE 5200』の後継モデルでC9150dn同様に“シングルパスカラーテクノロジー”を採用し、A4カラーを毎分16枚、モノクロ毎分24枚の印刷スピードを実現するオフィス向けA4カラーページプリンター。標準でネットワーク機能(10/100BASE-TX対応)を搭載し、ネットワークプリンターとして使用できるほか、オプションの“両面印刷ユニット”を使用することで両面印刷にも対応する。両面印刷時の印刷速度はA4カラーが毎分13枚、A4モノクロが19枚となる。“オフィスドキュメントモード”や“トナーセーブ”機能などの印刷機能にも対応する。

お詫びと訂正:掲載当初、C5200nの両面印刷時の印刷速度をA4カラーが毎分28枚、A4モノクロが32枚と記載していましたが、正しくはカラーが毎分13枚、モノクロが19枚でした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2005年1月27日)

ファーストプリントは、カラーが約13秒、モノクロが約9秒。解像度は300×300dpiと600×600dpi、1200×600dpiの3モードを用意する。用紙はA4/B5/A5/A6/レター/リーガル/エグゼクティブ/封筒/はがき/往復はがきに対応。給紙は標準で400枚、オプションで最大930枚に拡張できる。装置寿命は5年または42万枚。

インターフェースは、Ethernet(10/100BASE-TX)、USB 2.0/1.1。本体サイズは幅425×奥行き561×高さ345mm、重量は約20.2kg。電源はAC100Vで、消費電力は最大950W(平均420W、節電モードで20W以下)。対応OSは、ネットワーク接続時がWindows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP、Windows Server 2003、Mac OS X 10.1~10.3.6、USB接続時がWindows 98/Me/2000/XP、Windows Server 2003、Mac OS X 10.1~10.3.6。各種ドライバーソフトのほか、アプリケーションとして、リモートコントロール機能やメンテナンス通知機能などを搭載した『PrintSuperVision』や大規模ネットワークでのプリンタードライバーインストール作業を簡易化する『Web Driver Installer』などを収録したCD-ROMが付属する。


10万円以下のA4カラーページプリンター『C3100』

『C3100』
『C3100』

『C3100』は、2004年9月に発表した『MICROLINE 3100』の後継モデルにあたるSOHO/個人向けのA4カラーページプリンター。C9150dnなどと同様に“シングルパスカラーテクノロジー”を採用し、A4カラーを毎分12枚、モノクロ毎分20枚で印刷できる。

ファーストプリントは、カラーが約14秒、モノクロが約9秒。解像度は300×300dpiと600×600dpi、1200×600dpiの3モード用意する。用紙はA4/B5/A5/A6/レター/リーガル/エグゼクティブ/封筒/はがき/往復はがきに対応。給紙は最大400枚。装置寿命は5年または42万枚。

インターフェースは、USB 2.0/1.1。本体サイズは幅425×奥行き552×高さ345mm、重量は約20.1kg。電源はAC100Vで、消費電力は最大950W(平均330W、節電モードで16W以下)。対応OSは、Windows 98/Me/2000/XP、Windows Server 2003。各種ドライバーソフトなどを収録したCD-ROMが付属する。


併せて、使用済みのトナーイメージドラムなどを同社のウェブページを通じて、回収依頼(無償、会員登録が必要)をすることで、回収品の種類に応じた消耗品回収ポイントが進呈されるサービスを3月1日に開始すると発表した。ポイントは(株)ネットマイルの“ネットマイル”に交換され、ネットマイルが提供する各種特典に交換できる。同社では、2000年度から無償で使用済みのトナーやドラムを回収するサービスを行なっており、2003年度には38%の回収率を達成したという。同サービスを実施することで、2006年度の回収率を70%まで向上させたいとしている。

なお、C Seriesの追加にあたり、A3対応の『ML9500PS-F/9500PS』『ML9300PS/9300』とA4対応の『ML5400』のみMICROLINEシリーズとして発売するという。

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