このページの本文へ

沖データ、「笑顔でいられるオフィスのために」とイメージ一新のカラーページプリンター4製品を発表

2006年05月18日 17時35分更新

文● 編集部 佐久間康仁

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
他社のカラーページプリンターを並べて印刷速度の比較なども行なった
発表会後のデモンストレーションでは、他社のカラーページプリンターを並べて印刷速度の比較なども行なった。写真はカラー毎分26枚印刷可能なA4機『C5900dn』

(株)沖データは18日、東京・溜池の東京全日空ホテルにプレス関係者を集め、クラス最小・最軽量で毎分カラー26枚/モノクロ32枚の高速印刷を実現するというA3カラーページプリンター『C8600dn』など、タンデム方式のカラーページプリンター4製品を今月下旬以降に順次発売すると発表した。今回発表された製品の特徴と価格、および出荷時期は以下の通り。



C8600dn
A3対応、印刷速度カラー毎分26枚/モノクロ毎分32枚、最大600×1200dpi、自動両面印刷標準対応、USB 2.0&10/100BASE-TX準拠Ethernet標準対応、メモリー128MB搭載、給紙枚数標準400枚/最大930枚(オプション)、印刷コストカラー約12.1円/モノクロ約3.1円
幅485×奥行き648×高さ341mm/約32.3kg(消耗品含まず)
18万6900円/6月末
C5900dn
A4対応、印刷速度カラー毎分26枚/モノクロ毎分32枚、最大600×1200dpi、自動両面印刷標準対応、USB 2.0&Ethernet標準対応(IPv6対応)、メモリー標準256MB/最大768MB搭載、HDD 40GB(オプション)、給紙枚数標準400枚/最大930枚(オプション)、印刷コストカラー約12.2円/モノクロ約3.0円
幅435×奥行き621×高さ340mm/約23.9kg(消耗品含まず)
15万5400円/今月下旬
C5800n
A4対応、印刷速度カラー毎分26枚/モノクロ毎分32枚、最大600×1200dpi、自動両面印刷対応(オプション)、USB 2.0&Ethernet標準対応、メモリー標準64MB/最大320MB搭載、給紙枚数標準400枚/最大930枚(オプション)、印刷コストカラー約12.2円/モノクロ約3.0円
対応OS Windows 98/Me/2000/XP、Windows Server 2003、Mac OS 9.x、Mac OS X 10.1~10.4.5
幅485×奥行き561×高さ340mm/約20.8kg(消耗品含まず)
10万4790円/今月下旬
C3400n
A4対応、印刷速度カラー毎分16枚/モノクロ毎分19枚、最大600×1200dpi、手動両面印刷対応、USB 2.0&Ethernet標準対応、メモリー標準32MB/最大288MB搭載、給紙枚数標準250枚、印刷コストカラー約14.6円/モノクロ約3.2円
幅372×奥行き478×高さ290mm/約17kg(消耗品含まず)
9万4290円/6月上旬
左がA3対応の『C8600dn』、右はA4対応のコンパクト機『C3400n』 左はA4高機能機の『C5900dn』、右はA4コストパフォーマンス機の『C5800n』
左がA3対応の『C8600dn』、右はA4対応のコンパクト機『C3400n』左はA4高機能機の『C5900dn』、右はA4コストパフォーマンス機の『C5800n』

発表会には、代表取締役社長の前野幹彦氏、代表取締役専務の水谷 実氏、上席執行役員の山本幹夫氏らがダークスーツではなく真っ赤な揃いのポロシャツで出席し、沖データの従来の“まじめ”“堅い”イメージを払拭して、“職場に笑いをもたらす”“カラープリンターを通じてストレスを減らす”という新製品のコンセプトを説明した。なお、この真っ赤なプロシャツは、胸に大きくフェラーリのロゴ(跳ね馬)が縫いつけられており、沖データのスウェーデン販売拠点であるOki Systems(Sweden)ABがスポンサーとして参加しているフェラーリのワンメイクレース“フェラーリチャレンジ・ヨーロピアンチャンピオンシップ”にちなんだものだという。

代表取締役社長の前野幹彦氏
目に鮮やかな真っ赤なポロシャツの胸には跳ね馬のシンボルが踊る、代表取締役社長の前野幹彦氏

最初に前野氏が壇上に立ち、笑いや癒しの効能を説明したあとで、「沖データのカラープリンターで仕事中に笑顔が増えることを目指した。それには、より性能いいもの、コンパクトなもの、メンテナンスの楽なものに置き換えることだ。プリンターの出力が早くなって、待っている間に仕事がさぼれなくなった、『メンテナンス待ちで仕事ができない』なんて言い訳ができなくなった、というような冗談を言ってもらいたい」と同社新製品への意気込みをユーモアを交えて語った。

インターネットでのアンケート調査の結果 グループインタビューの聞き取り調査の結果
カラーページプリンターに対する、インターネットでのアンケート調査の結果同社によるグループインタビューの聞き取り調査の結果

今回の新製品開発に当たっては、インターネット経由のアンケート(今年2月に全国の会社員733名対象に実施)やユーザーへのグループインタビューなどを通じて、現在のカラーページプリンター(沖データだけでなく競合他社を含む)への不満を集約し、“コンパクト”“高速”“メンテナンスに困らない”“ランニングコストが安い”という4点に特に注力したという。なお、同社では従来ページプリンターの開発を全世界向けに統一して行なってきたが、今回の4製品は日本のユーザーの声に絞って開発を進めた、日本人向けの製品になっているという(今後、順次海外でも販売の予定はある)。

A3対応のC8600dnの特徴 A3従来機種『C9150dn』との、大きさ/重さの比較
A3対応のC8600dnの特徴同社のA3従来機種『C9150dn』との、大きさ/重さの比較
C5900dnの上部カバーを開いたところ
C5900dnの上部カバーを開いたところ。タンデム方式なので、4つのトナー&ドラムカートリッジが直線上に並び、これらを1つずつ外せば給排紙のレーンが露出して、メンテナンスしやすいとアピール

A3対応のC8600dnは、給排紙カバーを開いた状態でも奥行き1100mm、カバーオープンに必要な高さは800mmで、オフィスの机の上にも置けるA3プリンターを目指して開発したという。メンテナンス性については、上面カバーを開けるとトナー&ドラムカートリッジを上方に取り外すだけで、給排紙ルートが露出し、紙詰まりにも狭い場所に手を突っ込んで怪我や汚れを気にする必要がないという(このメンテナンス機構は4機種共通)。

A4対応の上位機種、C5900dnはPostscriptにも対応するマルチOS/マルチアプリケーション対応のカラーレーザープリンター。ネットワーク機能はIPv6を標準サポートするほか、データ暗号化認証印刷機能を備え(利用するにはオプションのHDDユニットが必要)、プリンターバッファーにたまるまで暗号化した状態で印刷データを管理し、プリンター側で暗証番号を入力すると初めて復号化して印刷を開始する(これらはC5900dnのみ)。また、HDDにたまった印刷データは定期的に削除され、削除方法も通常のファイル削除のほか、0上書き1回/3回の3パターンの削除処理が選択できる。



A4対応の上位機種、C5900dnの特徴 C5900dnのセキュリティー機能の説明
A4対応の上位機種、C5900dnの特徴C5900dnのセキュリティー機能の説明

C5800nは、C5900dnの一部機能を制限してコストパフォーマンス向上を図ったもの。具体的には自動両面印刷ユニットをオプションにし、標準搭載のメモリー容量/最大容量が低減しているほか、オプションのHDDユニットが装着できない、などの違いがある。C3400nはコンパクト&シンプルを追求し、標準価格で10万円を切る低価格なA4カラーページプリンター。

A4対応のコストパフォーマンス機C5800nの特徴 A4コンパクト機C3400dnの特徴
A4対応のコストパフォーマンス機C5800nの特徴A4コンパクト機C3400dnの特徴

発表会後のQ&Aで、カラーページプリンター市場のシェアや目標販売台数について質問されると、「販売目標は全体で6万台、うちA3が4万台を見込んでいる。国内のシェアは昨年2万台の出荷で6.8%だった。今年はMFP(多機能複合型プリンター)を含めて、6万5000台でシェア20%を目指す」と強気の見通しを示した。

揃いの真っ赤なポロシャツで質問に答える同社役員の面々
揃いの真っ赤なポロシャツで質問に答える同社役員の面々。右から、前野氏、代表取締役専務の水谷氏、上席執行役員の山本氏

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン