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【東京国際ブックフェア2004 Vol.2】デジタルコンテンツのサービスや制作環境を各社が提案

2004年04月26日 23時33分更新

文● 千葉英寿

22日から25日まで開催された日本最大のブックフェア“第11回東京国際ブックフェア2004”では、同時に数々の電子書籍ソリューションに注目が集まる“デジタルパブリッシングフェア2004”も開催された。各ブースでは電子書籍関連が数多く紹介される中、さまざまなデジタルコンテンツのサービスや制作環境に関する提案も多く紹介されていた。

パブリッシングリンクのブース
大きなLIBRIeのパネルが掲げられたパブリッシングリンクのブース。実機に一度、触れるとなかなかその場を離れられない来場者が多く見受けられた

(株)パブリッシングリンクでの展示の中心は、当然のことながら、ソニーのeBookリーダー“LIBRIé”だった。LIBRIéは、複数台の体験ブースが設けられており、来場者は最新の読書専用端末を次々と手にとって、その軽さやレスポンスのよい表示を確認していた。また、LIBRIéの専用フォーマットである“BBeB Bookファイル”を生成するためのオーサリングツール『Book Creator』(キヤノンシステムソリューションズ(株))も紹介されていた。

NTTソルマーレ
NTTソルマーレは大手カメラ店などに設置されているキオスク端末『Foobio』を展示していた

エヌ・ティ・ティ・ソルマーレ(株)はPDAやパソコンで楽しむデジタルコミック“C`moA(シーモア)”や、文庫、ゲームなどのモバイルコンテンツを提供するモバイルコンテンツサイト“Foobio(フービオ)”を紹介し、大手家電量販店を中心に設置の進む街角ブロードバンド端末『Foobio』の実機を展示していた。C`moAのコンテンツは、4月1日よりパブリッシングリンクのTimebook Townでもサービスの提供を開始しており、LIBRIéで読むことができるコンテンツのひとつに加わっている。

シャープブース
シャープブースでは、ZaurusをはじめとするPDAや携帯電話、さらに同社の液晶テレビ“AQUOS”といった“XMDFフォーマット”の表示が可能な機器を紹介していた

コンテンツワークス(株)は、デジタルカメラなどで撮影した画像データをインターネットでアップロードし、ウェブ上で編集したデータをオリジナルの写真集として印刷する“Photoback”を提案していた。同サービスはアップルコンピュータ(株)のiPhotoなど各社がすでに行なっているサービスに近いものがあるが、大きく異なるのは最終的に仕上がってきた印刷物といえる。まず、12cm×12cmにプリント製本し、マットなジャケットカバーが付いたコンパクトながらおしゃれな装丁で、“写真集”であることが強調されている。また、左右ページに同じ写真をドラッグ&ドロップすることで見開き表示できるのも“いかにも”な作りを演出している。価格は1~5冊までが1890円、6~12冊が1680円だ。

コンテンツワークスのPhotoback
コンテンツワークスのPhotoback。まさに写真集の仕上がりだ。左(犬の写真)は水中写真家・中村征夫氏の作品。同サイトでは、中村氏をはじめ8名の写真家の作品集も販売されている

(株)モリサワは電子書籍や携帯電話、PDAなどのポータブルデバイスに向けたアウトラインフォント『GlobalType(グローバルタイプ)』を紹介していた。GlobalTypeはデータ容量の小さなアウトラインフォントと軽量ラスタライザーを利用することで、任意の文字サイズや修飾文字の表現を可能にするもの。GlobalTypeは文字サイズの拡大・縮小、変形も自在。アンチエイリアスにより視認性、可読性の高い表示を可能にしている。
また、文字形状により異なる文字幅を持つプロポーショナルフォントであるため美しい文字組みが可能だ。フォントの容量は数100KBと大変軽量で、出版社などのコンテンツプロバイダーに向け、同社のすべての書体を対象にOEM提供する。
このほか、デジタルアーカイブや電子カタログ、医療関連などの高解像度イメージやムービー、サウンドなどのリッチコンテンツを組み合わせたマルチメディアコンテンツを制作できるデジタルコンテンツブラウザー『iBrowser』やウェブサイトの表示に必要な文字をコンテンツに添付して配信するウェブサーバー用プラグインソフト『GlyphGate(グリフゲート)』を紹介していた。

モリサワ
モリサワが出版社などコンテンツプロバイダーに供給するGlobalTypeで表示させたサンプル。シャープ製PDA(右)でもクリアに表示されている

コンテンツ管理の提案としては、日本オラクル(株)が最新のDTP環境と連携した“XPF(クロスメディアパブリッシングフレームワーク)”を紹介していた。XMLを中心に業務・制作進捗データとコンテンツデータを直結させることでアセット管理と制作管理を統合したワークフローを実現するもので、アセット管理は『Oracle 10g』で行ない、Adobe InDesign、QuarkXPressをXMLでハンドリング、マスター画像編集をAdobe Graphic Serverで行なう。

日本オラクル
日本オラクルは出版のアセット管理と制作ワークフローを統合するXPFを提案していた

凸版印刷(株)のブースでは同社のコンテンツサービス“Bitway”を中心に紹介しつつ、制作者側の環境についても紹介していた。
中でも(株)セルシスのマンガ制作ソフト『ComicStudio 2.0』(Windows/Mac OS X)とComicStudioにに標準対応した同社の開発によるマンガ専用レイアウトソフト『ComicWrite 2.0』を紹介するコーナーでは熱心に説明を受ける来場者が見受けられた。従来、マンガで多用する白抜きや白フチ、影付き文字などは別途、グラフィックスソフトで作成する必要があったが、ComicWriteのテキスト加工パレットで簡単に作成できる。ComicWriteはデザイン制作の現場で標準となっているMacプラットフォーム(Mac OS X 10.2.8/10.3)が採用されている。

トッパンのブース
トッパンのブースではセルシスのマンガ制作ソフト『ComicStudio』とマンガ専用レイアウトソフト『ComicWrite』のデモが行なわれていた

(株)廣済堂は松下電器産業(株)のパナソニックソリューションズ社と進める、早稲田大学図書館所蔵の貴重資料をΣBookで活用する試験的運用の事例を紹介していた。これまで図書館などが所蔵する書物などの貴重資料を閲覧するには、マイクロフィルムが主流で、最近になってはCD-ROMやウェブなどが使われるようになっているが、これらは閲覧機会が限定され、著作権保護など、さまざまな問題がある。これを著作権保護がなされたSDカードを使い、だれもが所持することが可能なΣBookを使うことで、誰もが簡単に閲覧できるようにする、というものだ。

早稲田大学図書館所蔵の草双紙
ΣBookに表示した早稲田大学図書館所蔵の江戸期の大衆読み物である草双紙『釈迦八相倭文庫』。右上はその実物

NECパーソナルプロダクツ(株)はコンテンツブラウザー『LOOKPAL(ルックパル)』を出品していた。LOOKPALは、CD-ROMやホームページを閲覧したり、音楽CDの再生といった見る、読む、聞くといった基本機能に徹した端末。OSにLinuxを採用し、タッチパネルでHTMLやJava、PDF、PostScript、GIF、JPEGなど標準的なファイルフォーマットの他、Microsoft Word、Excel、PowerPointといったオフィス文書も表示可能だ。6万5000円という低価格で提供されることで、図書館などの閲覧用端末としての大量導入を狙っている。コンテンツも制作用専用ソフトの『LOOKMAKER』(ソニーPCL(株))を使えば、コンテンツ制作に慣れていない職員でも簡単に制作でき、初期投資だけで十分な運用が可能になる。

NECパーソナルプロダクツNECパーソナルプロダクツの『LOOKPAL』。6月下旬に8.4インチの『LC-P02A1S-FX』(上)をリリース。その後、年内に2つのサイズを予定している(下)

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