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FMV-BIBLO NB8/900L

FMV-BIBLO NB8/900L

2002年02月26日 13時00分更新

文● 宇野貴教

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操作性はまずまず
ワンタッチボタンももちろん装備

19mmピッチのキーボードサイズはデスクトップ用のものと比べても遜色はない。タッチは反発感はあるものの全体的にソフト。
 キーボードは,全体が長方形に収まっておりスッキリとした印象だ。キーピッチは19mmとデスクトップ並みのサイズを確保し,右ALTキー付近を除けば,特に小型化されているキーは見あたらず,クセのない操作しやすいキー配置だと言える。キータッチは3mmのストロークを確保しており,かなり柔らかい感触となっている。ポインティングデバイスは,フラットポイントと左右クリックボタンの間にiスクローラを装備する。iスクローラは,ホイールマウスのホイールに当たる機能で,上下部分を押すことでその方向にウィンドウ内をスクロールさせることができるボタンだ。また,iスクローラの中央部分を押すとメニューが出現し,Webブラウザなら「進む」「戻る」などが,デスクトップ上なら「マイコンピュータ」などへ素早くアクセスできる。このiスクローラの使い勝手はまずまずだが,上下を押したつもりが実はニュートラルで,iスクロールメニューが出現することも多く,若干慣れが必要だ。ワンタッチボタンは本体最前面に位置し,アプリケーションの起動と音楽CDの操作とを同じボタンで切り替えながら使う。また,HDDアクセスランプといった各種インジケータは,このワンタッチボタンの横に専用LCDの形で装備されている。そのほかには,ボリューム調節がFnキーとの組み合わせでなくダイヤルで調整できるため,微調整が可能である。些細なことではあるが見逃せないポイントだ。



PageUP/DOWNなどはFn+カーソルキーで操作する。右SHIFTキーはやや小さめ。
ポインティングデバイスはパッドタイプ。左右クリックボタンの間にiスクロールボタンを搭載する。

USBポート満載とIEEE1394で
拡張性も十分確保

各種ケーブル、カード類を本体に接続したところ。コネクタ位置は写真参照のこと。
 各種インターフェイスは,ノートPCとしては合格点をつけられる装備となっている。まず,ノートPCの拡張手段の定番であるPCカードは,TypeIIスロットを2つ装備している。IEEE1394端子もひとつ装備しているので,この3つで外付けドライブやビデオキャプチャなどのノートPC定番の拡張は問題ないだろう。USBポートは全部で4つと十分すぎる数を備えている。だが,このUSBポートがアクセスしにくい背面部にすべて固まっているのはいただけない。デスクトップ代替機がメインとなるので,マウスや周辺機器は基本的につけたまま使用することが多いだろうが,シリコンオーディオプレーヤやメモリキーなど抜き差しが頻繁なデバイス用に,左右側面手前にひとつ欲しかったところだ。オーディオ端子はヘッドフォン,マイクの他にオプティカルのS/P DIF出力端子(ライン入力と共用)がひとつ用意されているので,内蔵スピーカではDVD再生が物足りなくても外部スピーカに接続することで解決できる。また,Sビデオ出力端子も備えているため,AV関連のフィーチャーは申し分ないと言える。通信機器関連は56kbps(V.90)のモデムと,100BASE-TX/10BASE-T対応のEthernet端子を装備する。そのほかには外部ディスプレイ,そしてパラレル端子を装備している。もはや時代遅れとなりつつあるパラレルだが,プリンタやスキャナなどまだまだ現役であるケース多いので,これは嬉しい配慮である。無線LANがないのが残念だが,コストパフォーマンス重視のシリーズだけにこれは諦めるしかないだろう。上位のNEシリーズにはBluetooth内蔵モデルが用意されているので,無線LANが欲しい人はそちらも検討しておこう。



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