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サンワダイレクト ペーパーシュレッダー「400-PSD001WB/002WB」

オフィスのゴミ箱からの情報漏洩も見逃すな!

2009年03月11日 06時00分更新

文● 行正和義

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サンワダイレクトの小型シュレッダー「400-PSDシリーズ」

CD/DVDなども裁断できる多機能モデルの「400-PSD002WB」(左)と、コンパクトな「400-PSD001WB」(右)。いずれも机の上ではティッシュ箱を重ねた程度のスペースしか取らない。製品カラーは写真の“WB”(ホワイト&ブラック)のほか、ホワイト(天面も白い)とブラックの3色がラインナップされている

 事務機然とした大型のシュレッダーだけでなく、今や家電量販店でもPCショップの周辺機器置き場にでも、高確率で置いているのがシュレッダーだ。そもそもシュレッダーがPC周辺機器と呼べるかどうかはともかく、ちょっとした印刷物やメモからでも個人情報が漏れてしまう危険があるという事実は、コンプライアンス(法令遵守)の徹底が求められるオフィスワーカーならば重々承知しているはず。なので、PCショップなど身近な場所で目にするようになったのはある意味自然なことなのかもしれない。


古い名刺や伝票、些細な伝言メモも
安易に丸めて捨てない習慣を付けよう!

 サンワダイレクトの「コンパクトパーソナルシュレッダー」(400-PSD001WB/002WB)は、どちらもいわゆる卓上サイズの個人やSOHO向け電動小型シュレッダーだ。より大型の「400-PSD002WB」ですら、底面積はA4サイズの半分強、高さもA4用紙を横にした程度におさまっていて、体積的にはティッシュ箱2つ分よりも少ないといったところ。

400-PSD002WBの上面

400-PSD002WBの上面。メインの紙用挿入孔のほか、後ろ側にCD/DVDやクレジットカードなどを挿入する専用スロットがある。電源スイッチは逆転ボタンを兼ねており、用紙が厚すぎて裁断できないときや、不意の挟まり(ネクタイに注意!)でモーターを逆転できる

CD/DVDやカードの裁断時

CD/DVDを挿入する際にはフラップ状の部分を開く。カードの裁断もCD/DVDの裁断も基本的に同じ刃を利用するが、カードがうまく切れるような位置にするため

400-PSD002WBの廃棄用トレー

廃棄用トレーはこのように取り外す。トレー内に半透明のケースがあるが、このケース内にCD/DVDやカードの裁断クズが、その外側に紙の裁断クズが廃棄される

裁断後の紙クズ

紙は短冊状に小さく裁断される(クロスカットタイプ)ため、情報の復元性はかなり低そうだ

 「400-PSD001WB」はさらに小さくて、底面積、高さともにA4用紙の半分程度(A5サイズ程度)となっていて、オフィスのデスクサイドに置かれるクズ入れ程度というコンパクトさだ。

400-PSD001WBの上面

400-PSD001WBの上面。紙媒体のみとなっているのでややシンプルだが、電源スイッチは正転/逆転スイッチ付き。用紙を挿入するとセンサーでモーターが回るのだが、小さい紙などでセンサーが働かなかったときのために手動ボタンが用意されている

400-PSD001WBの廃棄トレー

400-PSD001WBの廃棄トレーはやや小さめながら、A4用紙で十数枚程度ならば十分入る容積だ

 いずれも本体の横幅がA4よりも小さく、用紙の挿入口もA4より狭いので、A4用紙を裁断するには横半分に折って挿入することになる。また、一度に裁断できる枚数はA4用紙2枚程度となっている。裁断方式はクロスカットタイプで、裁断後の用紙はちりめん状に細かくなるため、再現するのは困難だ。

A4用紙の裁断

A4用紙は、このように横方向に2つ折りにして挿し込んで裁断する

 A4用紙をそのまま裁断できないので、オフィスでの書類裁断用としてやや不満に思えるかもしれないが、オフィスで大量に重要文書が排出される環境であれば、別途大型のシュレッダーや機密書類の廃棄サービスを利用すべきだろう。

 本製品は、そうした共用の機器を使うほどではないが、そのままゴミ箱に安易に捨てるのはためらわれるという、郵便物や古い名刺、電話番号や相手の名前を記したメモなどを手軽に裁断するための卓上機器として1台置いていると重宝する、そんな存在だ。


PSD002はCD/DVDやカードの裁断にも対応

 実際にしばらく使ってみると小型のこの製品にも意外に不便さは感じない。というのは、A4文書を除く個人情報の載った印刷物といえば封筒やハガキ、精算する予定のない領収書や不要になった納品書、送付票の控えなどがほとんどでこれらはA4の半分程度の挿入口でも十分対応できるからだ。

CD/DVDの裁断

CD/DVDの場合はフラップを開けるとガイドになるため、そのまま挿し込む

裁断されたCD-R

CD/DVDは見事に3等分。CDやDVDを破棄するさいに読めなくするために表面を傷だらけにする製品もあるが、やはり切ってしまうほうが安心だろう。同じ刃を使っているためクレジットカードも同様に左右に3等分される

IDカードなどもそのまま入れると3分割される。写真ではプリペイドの薄いカードだが、CD/DVDを裁断する刃と同じ部分を使用しているため、クレジットカード・キャッシュカードなどの分厚いプラスチックでも問題ない。ただし、紙と違って印刷面は可読性の高い状態で残るため、廃棄には十分注意したい

 さらに400-PSD002WBでは、CD/DVDやカードなども裁断することができ、機密記録や個人情報のファイルが含まれるCD/DVD-Rや、有効期限切れのIDカードなどを気がねなく捨てることができる。

LEDランプで廃棄トレーが照らされる

400-PSD002WBのみであるが、LEDランプによって廃棄トレーが照らされて電源が入っていることが分かるようになっている。また、両機ともトレーを取り外すと電源が入らないようになっているため、トレー周辺に溜まった紙クズを取りのける際も安全だ

 オフィスからの情報漏洩は企業の信用を失墜させる重大事件として盛んに報じられているにもかかわらず、なくなることがない。悪意を持った内部/第三者の犯行を完全に防ぐのは難しいことだが、少しでも安心・安全なオフィスワークを実現するには、こうした小型製品を小規模な部署単位でも導入してはいかがだろうか。


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