暗い場所でもオートで十分信頼できる画質
2008年11月、Nokia N82のリリース直前に、ノキア・ジャパンでN82を担当していたデバイスGTMシニアマネージャ(当時)の小林潔氏に、N82のこだわりについてうかがった。
「N82のターゲットは、ケータイとデジカメを別々に持ち歩いているユーザーで、これまでのカメラ付きケータイでは満足できない人たち。そこでノキア得意のストレート型112gのボディに大きなバッテリーと500万画素のカメラ、そしてキセノンフラッシュを搭載しました」(小林氏)
また、撮った写真をどのように楽しむか、と言う手段も用意している。キーワードはジオタグとシェアオンラインだ。
「写真を撮影すると、自動的にGPSの位置情報を写真のExifデータに書き込みます。端末で写真を見ている時にメニューから『地図を表示』を開くと、撮影した場所の地図を閲覧できるようにしました。またFlickrやGoogle Earthなど、ジオタグ付きの写真を扱えるサービスでも、同様のことができます。さらに、シェアオンラインで撮影した写真をすぐにウェブにアップロードすることも可能です。ミクシィやVOXといった主要なサービスに対応し、また端末をテレビにつないで大画面で写真を楽しむこともできます」(小林氏)
より精度の高い写真撮影の体験、そして写真を楽しむ経験まで作り込まれたN82は、画素数で表せない写真との楽しいつきあい方を提案してくれる。
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