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コンパクトデジカメはもういらない?

最新ケータイ、カメラNo.1はコレだ【前編】

2009年03月05日 14時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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暗い場所でもオートで十分信頼できる画質

 2008年11月、Nokia N82のリリース直前に、ノキア・ジャパンでN82を担当していたデバイスGTMシニアマネージャ(当時)の小林潔氏に、N82のこだわりについてうかがった。

【作例3】空の色は控えめの青で、左端に少し赤みが見られる

 「N82のターゲットは、ケータイとデジカメを別々に持ち歩いているユーザーで、これまでのカメラ付きケータイでは満足できない人たち。そこでノキア得意のストレート型112gのボディに大きなバッテリーと500万画素のカメラ、そしてキセノンフラッシュを搭載しました」(小林氏)

【作例4】ハト。グレーのアスファルトにグレーのハトで、ちょこちょこ動くのだが、しっかり捕らえられた。シャッターボタンを押してからのタイミングも良好

 また、撮った写真をどのように楽しむか、と言う手段も用意している。キーワードはジオタグとシェアオンラインだ。

【作例5】この写真も、さほど気を遣わなくてもぶれずに撮影できた。店内から漏れる温かい光の雰囲気が良く出ている

 「写真を撮影すると、自動的にGPSの位置情報を写真のExifデータに書き込みます。端末で写真を見ている時にメニューから『地図を表示』を開くと、撮影した場所の地図を閲覧できるようにしました。またFlickrやGoogle Earthなど、ジオタグ付きの写真を扱えるサービスでも、同様のことができます。さらに、シェアオンラインで撮影した写真をすぐにウェブにアップロードすることも可能です。ミクシィやVOXといった主要なサービスに対応し、また端末をテレビにつないで大画面で写真を楽しむこともできます」(小林氏)

【作例6】オートでそのまま撮影したイルミネーションの風景がとにかく上手。フラッシュ撮影に

【作例7】塩昆布のディテールに注目。ピントがアイスクリームに合わなかっただけだが、手元の撮影ではマクロモードに切り替えた方が良い

 より精度の高い写真撮影の体験、そして写真を楽しむ経験まで作り込まれたN82は、画素数で表せない写真との楽しいつきあい方を提案してくれる。

 前編の結論は次ページ

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