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開発者マルティン・カルテンブルネルに聞く

ビョークも使った新感覚楽器「reacTable」に触れろ

2008年12月13日 09時00分更新

文● 遠竹智寿子

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ちょっと意外? プロジェクトメンバーはわずか4名

―― 「reacTable」の開発チームについてお聞かせください。

マルティン・カルテンブルネル氏(スペイン)。「人とコンピューターの対話手法そのものに興味がある」と言う

マルティン スペインのポンペウ・ファーブラ大学ミュージック・テクノロジー・グループに所属するセルジ・ジョルダ、ギュンター・ガイガー、マルコス・アロンソと私の4人で取り組んでいます。

 メンバーは、インタラクティブシステムやポータブルデバイス向けコンピューター、ミュージックソフトウェア、モバイルユーザインターフェース、グラフィックデザインの研究をしています。

 「ミュージック・テクノロジー・グループ」は、インタラクティブミュージックシステムの開発や音楽認知におけるコンピュータモデルの研究を目的に1994年に設立された専門機関で、新しい形の楽器やモバイル用アプリケーションの開発など、いくつものプロジェクトが動いています。

 ボイスシンセサイザーやサウンドアナライザーなどの研究開発で、ヤマハとのコラボレーションも進めています。


reacTable演奏の模様。アメーバのような図形が描かれたブロック型のオブジェを操作して、シンセサイザーの機能を実現する仕組み。見た目にも美しく、小さいライブハウスなどではかなりハコ映えするだろう


―― ご自身のバックグラウンドについてお聞かせください。

マルティン オーストリア大学のメディアテクノロジーとデザイン分野で学位を得た後、英国ミドルセックス大学のエレクトロニック・アーツ分野の研究者としてロンドンで過ごし、現在のポンペウ・ファーブラ大学の博士課程に進みました。

 2000年からミュージック・テクノロジー・グループの研究者として籍を置きながら、教鞭もとっています。興味を持って研究しているのは、触感や聴覚を用いた新しい形のインターフェースやデザインシステムといった「human-computer-interaction(人とコンピュータの対話手法)」の分野です。

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