ちょっと意外? プロジェクトメンバーはわずか4名
―― 「reacTable」の開発チームについてお聞かせください。
マルティン スペインのポンペウ・ファーブラ大学ミュージック・テクノロジー・グループに所属するセルジ・ジョルダ、ギュンター・ガイガー、マルコス・アロンソと私の4人で取り組んでいます。
メンバーは、インタラクティブシステムやポータブルデバイス向けコンピューター、ミュージックソフトウェア、モバイルユーザインターフェース、グラフィックデザインの研究をしています。
「ミュージック・テクノロジー・グループ」は、インタラクティブミュージックシステムの開発や音楽認知におけるコンピュータモデルの研究を目的に1994年に設立された専門機関で、新しい形の楽器やモバイル用アプリケーションの開発など、いくつものプロジェクトが動いています。
ボイスシンセサイザーやサウンドアナライザーなどの研究開発で、ヤマハとのコラボレーションも進めています。
―― ご自身のバックグラウンドについてお聞かせください。
マルティン オーストリア大学のメディアテクノロジーとデザイン分野で学位を得た後、英国ミドルセックス大学のエレクトロニック・アーツ分野の研究者としてロンドンで過ごし、現在のポンペウ・ファーブラ大学の博士課程に進みました。
2000年からミュージック・テクノロジー・グループの研究者として籍を置きながら、教鞭もとっています。興味を持って研究しているのは、触感や聴覚を用いた新しい形のインターフェースやデザインシステムといった「human-computer-interaction(人とコンピュータの対話手法)」の分野です。