センサーが大型化しても、同等の手ぶれ補正性能
── センサーが大きくなると、ボディー内手ぶれ補正ユニットも大型化しますね。
岡崎 センサーのサイズは面積比で2.35倍あります。重量も1.5倍増えているので、動かすためのパワーも1.5倍必要です。大きいものを動かすことになるので、止まりの精度が求められます。基本的な仕組みはα700と同等ですが、パワーが必要なぶん新設計となっています。またトータルで見て、撮像素子を除いた手ぶれ補正ユニットのメカ機構は、APS-Cサイズのα700と同等スペースで達成しています。これがカメラの大きさを抑え、軽量化に寄与しています。
── アクチュエーターも大型化しているんでしょうか。
岡崎 しています。ですが、単純にアクチュエーターを大型化するだけでは所定の性能を得られるわけではなく、シミュレーションを繰り返して、時間をかけて開発に取り組んできました。