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フルサイズ+有効2460万画素CMOS搭載のソニー「α900」発表

2008年09月10日 12時00分更新

文● 小林 久/トレンド編集部

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α900と交換レンズ

中央がα900.ペンタプリズムの収納されている軍艦部が三角に尖っていることが分かる

この秋は35mmフルサイズに注目

 ハイアマ向け一眼レフ機のこの秋のトピックスと言えば、やはりフルサイズセンサー搭載機だろう。この座は長らくキヤノンがひとり占めしてきたが、この夏にニコンが「ニコンD700」を投入し、市場に変化が出た。

 そんなフルサイズ機のラインアップにソニーが加わる。10日発表された「α900」は、有効2460万画素と、超高画素のCMOSイメージセンサー「Exmor」を搭載した、同社ハイエンド一眼レフ機である。

α900

Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSMと組み合わせたところ

縦位置グリップ

縦位置グリップを装着したところ。バッテリー2本ぶんを収納できる

 α900が搭載するExmorセンサーは、基本的に昨年発売された「α700」と同様に画素の列ごとにA/Dコンバーターを配置し、並列に処理する「オンチップ・カラムAD変換」の仕組みをとっている(関連記事)。アナログ信号のまま回路内を引き回す距離が減るため、ノイズの混入を減らせる点が特徴。また、A/D変換の前後2回でノイズ低減処理を行なう「デュアルノイズリダクション回路」も継承する。

撮像素子の比較

撮像素子の比較。35mmフルサイズセンサーの大きさが分かる

 画素ピッチは、α700の約5.49μmに対して、約5.94μmとなった。画素数だけで見ると、α700の有効1224万画素に対してほぼ2倍となるが、感度やノイズの少なさに関しては、α700の水準を保ちながら進化させた。

 膨大なデータ量を処理するために、画像処理エンジン「Bionz」はデュアル構成になった。同時に、フルサイズ機としては初めてボディー内手ぶれ補正も搭載している。ユニットも大型化しているが、約1.5倍の出力を得られるアクチュエーターを利用することで、α700と同等の補正効果(シャッター速度で2.5~4段分)を確保している。

Bionz

画像処理チップBionzはデュアル構成となった

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