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「安い」だけじゃない! ここまで使える「低価格サーバー」活用術

自由に使える低価格サーバー

2008年10月08日 04時00分更新

文● ネットワークマガジン編集部

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オプションも安価に

 ノベルが導入したモデルは、CPUを最上位にアップグレードしているほか、メモリやNICを増設している。仮想化支援機能は下位のOpteron 1210(1.8GHz)もサポートするが、トレーニングを受ける受講生の処理待ち時間を極力減らすため、もっともパフォーマンスの高いOpteron 1216(2.4GHz)を選んだ。両CPUのパフォーマンスの違いを調査したわけではなく、ベースが安価であり価格差も少ないことから、そのままOpteron1216を選んだという。

セミナールーム

五反田のノベルオフィス内にあるセミナールーム。最大18名のトレーニングが可能

ProLiant ML115

各机の下に1台ずつ配置されたProLiant ML115。起動時こそファンの大きな音がするが、トレーニング中に問題になったことはないという

講師用のProLiant ML115

講師用にも2台のProLiant ML115を導入した

 また保守サービスは、標準の1年間ではなく3年間に延長した。ノベルのサーバーOSのライフサイクルは2年強であり、最新OSの機能を活用するためにサーバーも併せて置き換えることを考慮してのことだ。確かにサーバーを導入する場合、1年間の保証では足りないケースがほとんどだろう。ProLiant ML115のハードウェア保守サービスを3年間に延長するための差額は税込み1万4070円(2008年10月現在)と手頃なので、選択に値するだろう。

 ノベルでは、ProLiant ML115を導入してからすでに半年以上が経つが、故障などのトラブルはまったく生じていないそうだ。また、トレーニングに利用していない時間は、大規模なクラスタ構成の検証に使っているという。サーバールームに設置したサーバーの場合、立ち入りに制限があるため、本来の目的以外に自由に使うことは難しい。しかし、デスクサイドに置いたサーバーなら用途の自由度も高い。低価格なタワー型サーバーならではの柔軟性といえるだろう。

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