オプションも安価に
ノベルが導入したモデルは、CPUを最上位にアップグレードしているほか、メモリやNICを増設している。仮想化支援機能は下位のOpteron 1210(1.8GHz)もサポートするが、トレーニングを受ける受講生の処理待ち時間を極力減らすため、もっともパフォーマンスの高いOpteron 1216(2.4GHz)を選んだ。両CPUのパフォーマンスの違いを調査したわけではなく、ベースが安価であり価格差も少ないことから、そのままOpteron1216を選んだという。
また保守サービスは、標準の1年間ではなく3年間に延長した。ノベルのサーバーOSのライフサイクルは2年強であり、最新OSの機能を活用するためにサーバーも併せて置き換えることを考慮してのことだ。確かにサーバーを導入する場合、1年間の保証では足りないケースがほとんどだろう。ProLiant ML115のハードウェア保守サービスを3年間に延長するための差額は税込み1万4070円(2008年10月現在)と手頃なので、選択に値するだろう。
ノベルでは、ProLiant ML115を導入してからすでに半年以上が経つが、故障などのトラブルはまったく生じていないそうだ。また、トレーニングに利用していない時間は、大規模なクラスタ構成の検証に使っているという。サーバールームに設置したサーバーの場合、立ち入りに制限があるため、本来の目的以外に自由に使うことは難しい。しかし、デスクサイドに置いたサーバーなら用途の自由度も高い。低価格なタワー型サーバーならではの柔軟性といえるだろう。