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Atomで検証! 小型PCの実用性 第4回

みんな大好き3DギャルゲーとMMO RPGでAtomの真の実力を知る

2008年08月28日 21時00分更新

文● 山田 広樹

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Atom 230+Radeon HD 2400 PROの実力チェック

 Radeon HD 2400 PROは昨年デビューしたAMD製のGPU。Radeon HD 2000シリーズでは初となるPCIスロット対応製品で、DirectX 10とShader Model 4.0をサポートしている。

Vana'diel Bench3

Low設定で2004、High設定で1274と、GeForce 8500GTをわずかに下回る結果に。ビデオカード単体の性能でも、Radeon HD 2400 PROは多くの環境でGeForce 8500GTのやや下に位置するので、順当な結果

三國志 Online ベンチマークソフト

低グラフィック設定1069、標準設定637と、GeForce 8500GTとほぼ拮抗するスコア。こちらも、まあ予想のついたスコアと言える

タイムリープ ぶーとべんち

タイムリープ ぶーとべんち

10FPSと、GeForce 8500GTをかなり下回る結果に。たしかにテスト中もコマ落ちは目立ち気味だったが……。正直、負荷の軽くなっている実際のゲームでも快適なプレーは難しい

3Dカスタム少女 ベンチマーク

3Dカスタム少女 ベンチマーク

異常事態発生! なんとベンチマークプログラムが正常に動作せず、945GCすら下回る結果に。ただ、実際のゲーム(SP2R1適用)ではFrapsで計測したところ、21FPSをマークしており、シチュエーションによってはコマ落ちが発生するものの、ガマンできるレベルでプレーは可能だった

すべてのベンチマークを終えて

 とにかく、Atomプラットホームのポテンシャルの低さが目立つテストとなった。正直、計測している途中で『掲載していいのだろうか』と心配になるほどだった。  また、ベンチマークとして数値が出しにくいため掲載しなかったが、2D系のギャルゲー「クラス全員 オレの嫁」と「信長の野望 革新 パワーアップキット」の2本のゲームを、Atom 230+945GC環境で実際にプレーしてみた。クラス全員 オレの嫁は、一部のシーンでは画面全体が2Dアニメーションで表示される。低負荷な2Dのため、いかなAtomプラットホームとはいえ、アニメーションは滑らかに表示され、プレーに支障は全くなかった。プレー中のCPU使用率も60パーセント台で安定しており、実用性(快適にプレーできる、という意味)に問題はなかった。信長の野望はCPU性能がネックのようだ。XGA表示で、すべてのグラフィックオプションを“低”にすれば、同時行動する部隊数が少ない地方モードではそれほど問題なくプレーできた。しかし、全国モードなど、十数部隊、場合によっては数十部隊が同時に行動するようになると、プレー中にゲームの動作が一瞬停止するほか、コマンド入力が遅れるなどの停滞が見られる。そのような場合でも、グラフィック表示にはそれほど問題がなかっため、CPU性能の不足が原因、と言っていいだろう。

今回のテストで得た結論!

・2DのギャルゲーならAtomでもOK!
・3Dは軽めのMMO RPGでも要注意。最新FPSなどもってのほか
・リアルタイムシミュレーション、もしくはそれに類するゲームはAtomでは力不足

(次ページへ続く)

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