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Atomで検証! 小型PCの実用性 第3回

Atomを極限まで活用! 静音性を活かした地デジPCとして使う

2008年08月27日 23時48分更新

文● 山田 広樹

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 Atomの低消費電力・低発熱を活かした“王道”的なファイルサーバー活用。それもいいがASCII.jp的には、さらに踏み込んだ、上を目指した、無茶・無謀・無道とも言える活用を試さずにはいられない。
 その矛先、もとい目標は流行りの地デジ。地デジ録画は意外とCPU使用率が低く、なんとな~くAtomでもイケそう。HD動画デコードにはデュアルコアCPUが必須と言われるが、AtomもHyperThreadingによりコアが2つあるように見える。イケんじゃねえの? イケるかも? イケる、イケるぞう?! それにAtomならAVパソコンで重要な静音性は文句なし。うまく行けば、TB超級の超弩級HDDレコーダーが10万円以下で手に入る計算になる。こんなやっすいHDDレコなんて「ASCII.jp 価格比較」でも見つからないぜ!

Atom地デジPC化に必要なブツ

1)ビデオカード

 Atomマザー内蔵グラフィックはD-Sub15ピン出力しか搭載しておらず、ゆえに著作権保護機能HDCPにも非対応。このままでは地デジの視聴は基本的にムリ。このため、HDCPに対応したビデオカードが必要になる。さらにAtomマザーはほとんどがPCIスロットのみしか搭載していない。PCI接続のビデオカードとなると、現在は選択肢が非常に限られるが、仕方のないところだ。

バッファロー「GX-HD2400/P256」

GX-HD2400/P256

Radeon HD 2400とビデオメモリー256MBを搭載したロープロファイル対応モデル。HD動画再生支援機能“AVIVO HD”を備える。実売価格1万4800円前後

Albatron「AL-GF8500GT PCI」

AL-GF8500GT PCI

GeForce 8500とビデオメモリー256MBを搭載。ロープロファイル接続時でも、1スロットでDVI-IとHDMI出力が可能なのがうれしい。PureVideo HD搭載。実売価格 1万7000円前後

2)地デジチューナーユニット

 コレがなければすべてが始まらない。外付けである理由はただひとつ。1基しかないPCIスロットがビデオカードで埋まっているから。さらにPCI接続モデルはロープロファイル非対応のモデルしかないため、ロープロファイル環境がほとんどのMini-ITXケースでは搭載できない、という問題もある。超コンパクトというMini-ITXのスタイルや、目につきやすいTV(ディスプレー)の近くに設置、という地デジPCのスタイルで、外付けはかなりの残念感があるものの、致し方ない。

バッファロー「DT-H50/U2」

DT-H50/U2

地デジチューナー×1を搭載した、USB接続・給電モデル。タイムシフト再生に加え、Blu-rayへの録画番組のハイビジョン ムーブ/コピーが可能。さらに録画中、HDD残量が足りなくなった場合、別のHDDへ継続して録画を行なう“リリーフ録画”も行なえるなど、機能面の充実は目を見張る。TV視聴ウィンドウは操作ボタンが大きく、扱いやすい。低スペックPC向けにTV映像の解像度を下げる機能にも注目

アイ・オー・データ機器「GV-MVP/HZ」

GV-MVP/HZ

同社製地デジチューナーを複数接続、最大8chの同時録画が可能。単体でも除外キーワードを使った、強力なキーワード自動録画機能を備えるほか、大量の録画映像もキッチリ管理できる、エクスプーラふうの録画番組管理機能を搭載。録画番組数が多く、録画番組が行方不明になりがちなユーザーに便利

ロジテック「LDT-FS100U」

LDT-FS100U

TVのチャンネル切り替え感覚で、ウェブを閲覧できる「ROBRO」ブラウザーを搭載。リモコンのチャンネルボタンを押すだけで、TV視聴ウィンドーでウェブが閲覧できる。「TVはやっぱり全画面で、でもTVに飽きたらそのままウェブを見たい」というユーザーにオススメ。データ放送非対応なのが残念

※訂正:記事初出時「Atomは(いちおうは)デュアルコアだ」という表記がありましたが、正しくはシングルコアになります。HyperThreadingによりCPUが2つ存在するように見えるという意味での記述でしたが、読者の誤解を避けるため当該個所を訂正いたしました。

(次ページへ続く)

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