Atomの低消費電力・低発熱を活かした“王道”的なファイルサーバー活用。それもいいがASCII.jp的には、さらに踏み込んだ、上を目指した、無茶・無謀・無道とも言える活用を試さずにはいられない。
その矛先、もとい目標は流行りの地デジ。地デジ録画は意外とCPU使用率が低く、なんとな~くAtomでもイケそう。HD動画デコードにはデュアルコアCPUが必須と言われるが、AtomもHyperThreadingによりコアが2つあるように見える。イケんじゃねえの? イケるかも? イケる、イケるぞう?! それにAtomならAVパソコンで重要な静音性は文句なし。うまく行けば、TB超級の超弩級HDDレコーダーが10万円以下で手に入る計算になる。こんなやっすいHDDレコなんて「ASCII.jp 価格比較」でも見つからないぜ!
Atom地デジPC化に必要なブツ
1)ビデオカード
Atomマザー内蔵グラフィックはD-Sub15ピン出力しか搭載しておらず、ゆえに著作権保護機能HDCPにも非対応。このままでは地デジの視聴は基本的にムリ。このため、HDCPに対応したビデオカードが必要になる。さらにAtomマザーはほとんどがPCIスロットのみしか搭載していない。PCI接続のビデオカードとなると、現在は選択肢が非常に限られるが、仕方のないところだ。
バッファロー「GX-HD2400/P256」
Albatron「AL-GF8500GT PCI」
2)地デジチューナーユニット
コレがなければすべてが始まらない。外付けである理由はただひとつ。1基しかないPCIスロットがビデオカードで埋まっているから。さらにPCI接続モデルはロープロファイル非対応のモデルしかないため、ロープロファイル環境がほとんどのMini-ITXケースでは搭載できない、という問題もある。超コンパクトというMini-ITXのスタイルや、目につきやすいTV(ディスプレー)の近くに設置、という地デジPCのスタイルで、外付けはかなりの残念感があるものの、致し方ない。
バッファロー「DT-H50/U2」
アイ・オー・データ機器「GV-MVP/HZ」
ロジテック「LDT-FS100U」
※訂正:記事初出時「Atomは(いちおうは)デュアルコアだ」という表記がありましたが、正しくはシングルコアになります。HyperThreadingによりCPUが2つ存在するように見えるという意味での記述でしたが、読者の誤解を避けるため当該個所を訂正いたしました。
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