サイズはひかえめ、端子はスッキリ! あとはアレが欲しかった……
テンキーを加えてもなお余裕のあるキーボード面を目の当たりにすると意外に感じるが、液晶を18.4型ワイドにサイズアップしながらも、筐体の大きさは17型ワイド液晶の前モデルからそれほど変わっていない。
Qosmio G40が幅440×奥行き299.4×高さ45.1mmだったのに対し、G50は幅452.3×奥行き311.0×高さ48.3mmで、横幅はわずかに1.2cm伸びただけだ。
これは液晶の額縁を狭くした功績によるもの。キーボード面もゆったり感も、前モデルの売りだった「Qosmio AVコントローラー」を省いてスピーカーの配置を変更した点が大きく関係している。
最後にインターフェース類をチェックしていこう。右側面は、2基のUSB端子とオーディオ端子のみを配置するシンプルな構成だ。左側面にはExpress Cardスロットや3in1カードリーダー、IEEE1394とUSB端子各1基を集約しており、コネクタカバーを閉じると完全にフラットな状態となる。
フロントにDVDドライブを持ってくることで、ケーブル類とDVDトレイの干渉が防げるように考えられている。ただ、張り出したトレイに左手をぶつける不安感があるのがもったいない。せっかくDVDスーパーマルチを採用するのなら、安価で製造されるようになったスロットインタイプを採用してほしかった。
LANや電源コネクタ、アンテナ入力、HDMIといった常にケーブルを接続する類の端子類は背面にまとめており、目に見える位置に余計な突起物を作らない工夫がなされているのは好印象だ。
フラッグシップのAVノートとしてBlu-ray Discドライブが使えないという点は、諸事情を考慮しても大きな欠点となる。だが、SpursEngineの搭載により、デスクトップを含めて、他に類を見ない性能と機能を手に入れている。DVDビデオの作成や視聴を頻繁に行うなら、現在最強の一台といえるだろう。