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もう迷わない! CPU型番早わかり Intelデスク編

2008年08月02日 16時00分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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 昨今のCPUは種類が多く、名称(型番)を見ただけでは、その細かい機能や性能の違いが分かりにくい。特に最近では性能に直結するクロック周波数キャッシュメモリー容量だけでなく、製造プロセスや消費電力(TDP、熱設計時消費電力)など、見えない部分での違いで型番が変わっている場合もあり、ますます分かりにくくなっている。

パーツショップ店頭に並ぶCPUの値段表
パーツショップ店頭に並ぶCPUの値段表。型番だけ見てどの程度の機能を持つかは、さすがに分かりにくい

 そこでこの企画では、現在市場に流通しているインテルとAMDのデスクトップ/ノートブック向けCPUについて、型番の読み方とその違いを解説してみたい。まずはインテルのデスクトップパソコン向けCPUからだ。


4ブランドが並立するインテルのデスクトップCPU

 まずはインテルのデスクトップ向けCPUから見ていこう。これらは現在大きく分けて、以下の4ブランドのCPUがパソコンに搭載されたり、パーツショップで販売されている。

Core 2 Duo
現在の主力。Coreマイクロ・アーキテクチャーベースのデュアル(2CPU)コアCPU
Core 2 Quad、Core 2 Extreme
Coreマイクロ・アーキテクチャーベースのクアッド(4CPU)コアCPU
Pentium Dual-Core
Coreマイクロ・アーキテクチャーベースの低価格デュアルコアCPU
Celeron
低価格なローエンドCPU。従来はシングルコアのみだったが、最近はデュアルコアもあり。
45nm版の「Core 2 Duo E8300」 45nm版の「Core 2 Duo E8300」。表面の印刷の下から2行目には、クロック周波数、2次キャッシュ、FSBが記されている

 現在のインテル製デスクトップCPUは、Core 2 ExtremeからCeleronまで、いずれもCPUコアの基本設計にCoreマイクロ・アーキテクチャーを採用している。Coreマイクロ・アーキテクチャーとは、電力効率とCPUのIPC(Instruction Per Cycle、クロック当たりの同時命令実行数)の向上を重視して開発されたCPUアーキテクチャーで、2003年に登場したノートパソコン向けCPU「Pentium M」のアーキテクチャーを発展させたものとなっている。

 また、デュアル/クアッドコアCPUでは、2つのCPUコアで2次キャッシュメモリーを共有する構成となっているのも特徴のひとつだ。クアッドコアCPUの場合、2つのCPUコアを持つ半導体ダイを2枚、1個のCPUパッケージ内に収めることで4個のCPUコアを実現している。

 大雑把に分けて、Core 2 Duoはメインストリーム向け、Core 2 Quad/Extremeがハイエンド向け、Pentium Dual-CoreとCeleronはローエンド向け、と理解しておけば問題ない。各ブランドのCPUが同じアーキテクチャーを採用しているということは、名前は違えど中身は同類、とも言える。とはいえ、性能や細かい機能は異なる。

 しかし、マルチコアCPUに適したWindows Vistaの登場以降、低性能なCeleronのニーズは急速に縮小している。各社の新製品パソコンが採用する割合は大きく減っているし、パーツショップ店頭でも、Celeronのラインアップは1~3種類程度しか並んでいない(デュアルコア版を含めても)。Pentium Dual-Coreも採用事例や店頭ラインアップは少ない。価格もリーズナブルになったCore 2 Duoへの移行が、急速に進んでいるのが実情と言えよう。


二世代混在のCore 2シリーズ

 現在のCore 2 Duo/Quad/Extremeシリーズは、2つの世代のCPUが混在している。ひとつは2006年夏に登場した65nmプロセス世代のCPUで、もうひとつは2008年1月(Extremeは2007年11月)に登場した45nmプロセス世代のCPUだ。世代で分けた場合の違いは、以下のようになる。


コード名 コア数 2次キャッシュ プロセッサー・ナンバー
65nm版Core 2 Duo Conroe 2 4、2MB E6xx0、E4xx0
65nm版Core 2 Quad/Extreme Kentsfield 4 8MB Q6xx0(Quad)、QX6xx0(Extreme)
45nm版Core 2 Duo Wolfdale 2 6、3MB E8xx0、E7xx0
45nm版Core 2 Quad/Extreme Yorkfield 4 12、6MB Q9xx0(Quad)、QX9xx0(Extreme)

 大前提として、プロセッサー・ナンバーは同じカテゴリーのCPUであれば、数字が大きいほど処理性能が高い(製造プロセスが変わった場合、まれに数字の大きいものが性能面で下回ることもある)。

 プロセッサー・ナンバーの数字の前に、Eの文字があるのはCore 2 DuoQの字があるのがCore 2 QuadQXの字があるのはCore 2 Extremeであることも分かる。

 表を見ると分かるが、65nmプロセス世代と新しい45nmプロセス世代の、もっとも分かりやすい違いは内蔵する2次キャッシュメモリーの容量にある。65nm世代は2コアごとに4MBないし2MB(クアッドコアはその倍)だったのが、45nm世代では2コアごとに6MBないし3MBに増量されている。一般的に、キャッシュ容量が多いほどCPU性能は向上するので、45nm世代の方が65nm世代より速い、ということになる。

 また、Core 2 Duo/Quadはキャッシュ容量の異なる2種類がある。プロセッサー・ナンバーが大きい方が、キャッシュ容量も大きい。

 さらに、細かいが重要な違いとして、システムバス(FSB)のクロック周波数という違いもある。45nm世代のCPUはいずれも、FSBクロックが1333MHzとなっている(Core 2 Extreme QX97xxのみ1600MHz)。

 しかし、65nm世代のCore 2 DuoではFSBクロックが3種類もある。プロセッサー・ナンバーがE6x50、E6540のCPUは1333MHz、E6x00、E6x20は1066MHz、E4x00は800MHzとなっている。

 まとめると、プロセッサー・ナンバーの頭にE8E7とあるのは45nm Core 2 Duoで、E6E4とあるのは65nm Core 2 Duoということになる。

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