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有力キャリアトップが語る

ケータイの進化の行方 ワイヤレスジャパンで見た未来

2008年07月24日 23時00分更新

文● 西川仁朗/トレンド編集部

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オープン化が進むケータイプラットフォーム

 SymbianとLinuxの双方で、端末メーカーやオペレータ各社がプラットフォーム共通化の団体を設立するなど、端末やサービス環境のプラットフォームはオープン化が進んでいる。NTTドコモはSymbian Foundation、Linux系のLiMo Foundation、AndroidのOpen Handset Allianceすべてに参加している。山田氏は「海外のアプリケーションセットをグローバルアプリとして取り入れ、世界の動向にあわせていく」と述べる。

 ソフトバンクも、ボーダフォンとチャイナモバイルと共同で33.3%ずつ出資を行ない、携帯電話のハードウェアやサービスの共同開発を行なうJIL(Joint Innovation Lab)を設立した。「共同開発案件第1号としてデベロッパーコミュニティーには共通APIで開発者の負担を減らし、JILならではのサービスを可能にしていくWidget Engineを計画している」と松本氏は発表した。

ソフトバンクで発表されたJILの組織図(左)。右は「Widget Engine」のイメージ図

 プラットフォームが標準化していく中で、どのような独自性を各キャリアが打ち出していくことができるのか。具体的な形になって現れるのは数年かかるが、日本からiPhoneのような行列のできるケータイ端末が生まれる可能性もある。各社の動向に注目していきたい。

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