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発売前の最速レビュー!

ACDSee Pro 2でデジ一眼を10倍楽しむ

2008年06月24日 17時45分更新

文● 行正和義/カメラマン

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モノクロ写真にも強い! ユニークレタッチ機能


 画像編集機能としては、カラー調整やノイズ除去、シャープネスなどがある。赤目補正などの一般的な補正処理に加えて広角レンズによる歪みの補正なども備えているため、デジタルカメラ画像の仕上げ機能としては十分だろう。

画像編集ツールの「レンズ補正」。斜変形、パースペクティブのほか、タル型の画像歪みを補正することができる

 新機能として用意された“チャンネルミキサー”ではRGBそれぞれの明度を調整しつつ彩度を下げることができる。これはカラー画像からモノクロ写真とする際に単にRGBを一律に彩度ゼロとするのに比べて雰囲気が大きく変わるので、ぜひとも試してみてほしい。

カラー画像を白黒写真にするための専用ツールが用意されているのもありがたい。グレースケール化もRGBそれぞれのレベルを調整することでかなり印象が変わってくる

 また、各種フィルター類も豊富に用意されており、ボカシやモザイク、クラッキング、輪郭抽出や各種変形(渦巻き状など)、油絵風加工などのアーティステックフィルターなど、おもしろい写真加工目的にもかなり使えそうだ。

フィルター類もかなり豊富。絵画調のエフェクトや変形などのほか、風によるぶれ、雨が降ったような効果、ミラーによる水面効果なども用意されている

 ただし、Photoshop系と違ってブラシ機能に関しては美肌効果(明るさや彩度を調整するペン)、クローン(コピースタンプ系のペン)が用意されているのみで、ピクセル単位で何かを画像上に描画するような用途に関しては向いていない。

 このほか、カラーマネジメント機能の強化によりsRGB、Adobe RGBカラープロファイルへの対応、48bitカラーのサポートなどが行なわれた。RAW現像後はJPEGの24bitカラーではなく、倍の階調性が得られるのでありがたい(そのぶん容量はかさむのだが)。

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