機能よりもディスプレー本来の性能を重視!
超ハイエンド&超高解像度モデル
AV入力などの機能よりも「正確な映像・画像表現」に重点を置いたハイエンドモデルが、今回紹介する3機種だ。液晶ディスプレイ用として主に利用されている液晶パネルの中では、最も高価だが広視野角で色変化が少ない「IPS方式」を採用している。
三菱電機
RDT261WH
サイズ/解像度 | 25.5インチワイド/1920×1200ドット | スピーカー | ― |
---|---|---|---|
入力端子 | D-Sub15ピン、DVI-D(HDCP対応) | ||
設置面積 | 幅594.1×奥行き273.5×高さ456.9mm | 重量 | 11.5kg |
実売価格 | 約12万5000円前後 |
IPS方式ながらかなり明るい画面が特徴
LG電子社のH-IPS方式の液晶パネルを搭載する25.5インチモデル。HDMIは非搭載だが、変換アダプターを利用すれば、AV機器やゲーム機との接続も可能。画面上には極小のビーズのようなものが見えるが、やはり実使用距離ではそれほど気にならない印象だった。発色はテレビに近く、やや赤が強めで肌色が健康的に見える。
NEC
MultiSync LCD2690WUXi
サイズ/解像度 | 25.5インチワイド/1920×1200ドット | スピーカー | ― |
---|---|---|---|
入力端子 | D-Sub15ピン、DVI-D(HDCP対応) | ||
設置面積/重量 | 幅589.8×奥行き306×高さ444.2mm | 重量 | 13.1kg |
実売価格 | 約17万5000円前後 |
カメラマンやデザイナーも注目のモデル
LG電子社のH-IPS液晶パネルを採用した25.5インチモデル。液晶の弱点であるバックライトの輝度ムラの自動補正機能を搭載。長期間使用してもコントラストなどの見え方の変化を抑制できる。そのほか、光の3原色(RGB)と色の3原色(YMC)を独立調節できる色変換システムなどを搭載し、見え方なども隅々までカスタマイズできる、まさにプロ御用達のモデルだ。画質は派手さを抑えた、PC向けディスプレイらしい発色で、テレビ的な発色に慣れていると、少々物足りなさを感じるかも。
Dell
3008WFP
サイズ/解像度 | 30インチワイド/2560×1600ドット | スピーカー | ― |
---|---|---|---|
入力端子 | D-Sub15ピン、DVI-D(HDCP対応)×2、HDMI、ディスプレイポート、コンポーネント、S端子、コンポジット | ||
設置面積 | 幅696.7×奥行き237.4×高さ482.1mm | 重量 | 15.6kg |
実売価格 | 約23万円前後 |
驚異の30インチ超高解像度モデル
30インチもの大画面に、WQXGA(2560×1600ドット)を表示できる大型液晶ディスプレイ。さらに充実のPC/AV入力を備え、機能面の不満はゼロ。大画面機ながらも画面全体の明るさは十分で、四隅はそれほど暗く見えなかった。さらに視野角も広く、色味変化が少ないのにも注目。液晶パネルは非公開ながらIPS方式と思われる。映像はやや赤が強めのテレビに近めの発色だが、緑や青系統の色に深みがあり、写真閲覧からテレビ代わりまで幅広く使えるバランスのよさが魅力だ。
ライター ヤマダの「オレならコレを買うね」
超ハイエンドはすごく悩む!
超ハイエンドの3機種は方向性がそれぞれ違うので、用途によってそれぞれを選べばよろしいと思う。テレビ代わりにも使いたいならお値段もあって「RDT261WH」だし、写真編集をしたいなら「LCD2690WUXi」。予算がたっぷりあるなら「3008WFP」。3008WFPは輝点交換保証があるから、高価とはいえ万が一にも備えられるんだけど、やっぱり20万越えは考えちゃうよ。
4回に分けてオフィスでも使える17インチモデルから、超大型の30インチモデルまで全29機種を紹介してきたが、欲しいディスプレイは見つかっただろうか? 次回はこれまで紹介した全てのディスプレイを集めて、Xbox 360やプレイステーション3などのゲーム機と接続した場合のアスペクト比固定機能の有無や、実際のゲームプレイ時の見え方などについて紹介する。
この連載の記事
-
第5回
PCパーツ
ゲームに適した液晶ディスプレイはどれなんだい! -
第3回
PCパーツ
液晶を いま買わなきゃ いつ買うの!?【お買い得24インチワイド編】 -
第2回
PCパーツ
液晶を いま買わなきゃ いつ買うの!?【20~22インチローエンド編】 -
第1回
PCパーツ
液晶を いま買わなきゃ いつ買うの!?【17~19インチローエンド編】 -
PCパーツ
ドトーの液晶モニタテスト! - この連載の一覧へ