DVD視聴も快適だが、バッテリー寿命は短い
光学式ドライブは着脱式でDVDスーパーマルチドライブを、ウェイトセーバーに交換できる。HDDがマウントできると嬉しいが、国内ではいまのところ販売されていない。なおバッテリーに関しては、標準的な4セルと大容量だが約200g重くなる6セルの2種類がある(外観は共通)。重量は光学式ドライブ+6セルバッテリーの構成で2.3kg、4セルでウェイトセーバーを利用した場合は約2.0kg。
液晶パネルの輝度は明るく、スピーカーの音質もノートとしてはよい(さすがに低域は弱いが、高域は澄んでいる)。前面に下向きに取り付けられたスピーカーは、机に音を反射させるタイプで、サイズを超えた広がり感がある。ヘッドホン端子も2系統装備しており、DVD視聴マシンとしてもまずまず楽しめそうだ。
ただし、バッテリー寿命は短い。6セルバッテリーを装着し、省電力設定を高パフォーマンスにしてDVDを視聴したところ、約1時間27分でDVD再生が停止してしまった(残量9%)。
省電力機能はほとんど利用していない状況なので、一般的な使用方法ではもう少し長く使えそうだが、メーカー公称値(3.5時間)の大体半分程度(1時間30分から2時間程度)が安心して使える目安だろう。
なお、机上で利用する場合はACアダプターとの接続が基本になると思うが、プラグの形状の関係で右横に約5cmの空きが必要になる。机のスペースが少し広めに必要になる点は注意だ。
ノートのメリットはパソコンの環境をそのまま持ち運べる点である。そういう意味では性能に妥協したくない。要は多少でかくても、それは「余裕の証」だからガマンしようという考え方だ。
サイズを考えるともうひとまわり高い解像度のディスプレーと長時間のバッテリー駆動を期待してしまうが、このあたりは価格とニーズ(国内だけでなく全世界で販売されるモデルのため)との兼ね合いになるのだろう。
いずれにしてもグラフィックスを含めた基本性能の高さと価格の安さに関しては、かなり優れた製品だ。質感やデザインに関しても最近のHPらしいスタイリッシュな仕上がりで、所有する喜びも感じさせるノートに仕上がっている。